劇場公開日 2009年2月7日

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「淡々とした描写に静かな涙が流れる・・・」ベンジャミン・バトン 数奇な人生 sumomo3gouさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0淡々とした描写に静かな涙が流れる・・・

2009年2月11日

泣ける

ポスト『フォレスト・ガンプ』といわれるのが納得。
ストーリー展開は、ドラマティックという感じではなく(シチュエーションは限りなく独創的だけど)淡々と描写が続くだけ。
感動のクライマックス~!大きな泣き所はないけれど、なぜか涙が流れる映画でした。

人は
老いも若きも、金持ちも貧乏も、
優しい人も、意地悪な人も
きれいな人も、そうではない人も
誰もが「死」にむかっていくわけだよね。

何ももたずにこの世に生まれ
死ぬときも、何ももっていかない。

この映画を観ると、
肉体や、身体的な「老い」と
魂、精神的な「成熟」って
まったく別のものなんだなぁ~と思います。

シンプルなことなのに
どうして、こうも忘れてしまうんだろう、外見的なことに左右されてしまうんだろう?
「人は人生をどう生きるかという過程が大事」
映画の中で出てきたこの言葉が心にしみいります。

ベンジャミンの中年(=外見は青年)の姿に
ブラッド・ピットの若かりし頃の初々しい姿をひさしぶりに見ました。懐かしかった。
ケイト・ブランシェットも非常に好演です。
ダンサーとして踊るシーンが美しいです。

sumomo3gou