山桜

劇場公開日:

山桜

解説

江戸時代後期。嫁ぎ先で辛い日々を送っていた野江は、叔母の墓参りからの帰り道にある山桜の下で、かつて彼女に縁談を申し込んだ武士・弥一郎に出会う。彼が自分を気にかけてくれていたことを知り元気づけられる野江。しかし半年後、弥一郎が思わぬ事件を起こす。時代小説の巨匠・藤沢周平の短編を「地下鉄(メトロ)に乗って」の篠原哲雄監督が映画化。田中麗奈と東山紀之が主演を務め、檀ふみ、村井国夫、富司純子ら実力派が脇を固める。

2008年製作/99分/日本
配給:東京テアトル
劇場公開日:2008年5月31日

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(C)「山桜」製作委員会

映画レビュー

5.0良い映画です

2024年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

幸せ

田中麗奈は派手さはないが、良い演技をしますね。ラスト殿さんが籠の中でいかに助けるかの算段に頭を悩ませている光景が目に浮かびます。

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tarlen

3.0厳しい年貢と正義感と田園の美しい作品

2023年10月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

無事2人が結ばれますように。

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jiemom

4.5泣ける殺陣

2023年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

地味ながら秀作。
正直、東の出ているものは
たいして面白かった試しないのだが
この作品は別格。

東の凛としてすゞやかなたたずまい、
ダンスで鍛えた軽やかで流れるような殺陣。
美しい!の一言!
役にピッタリであります。

殿中で抜刀して切腹の沙汰になった忠臣蔵の時代に、
地方とはいえ殿中で刃傷沙汰おこしてただですむわけは無く。
それを覚悟の上の
殺陣は悲しく美しく。
殺陣で目頭にキタのは初めてかも知れません。

田中麗奈さんも好演。
出戻りのわりには若いかな?とも思うがその昔は初婚が早いからアリアリ。

意外なことにこの映画は母性愛の話でもある。
田中麗奈、東、のはいうにおよばず。
再婚相手の母でさえ、わが子の小物さを知りつつ、格上でいけ好かない嫁であっても息子が好きな嫁ならば、と思っていたのであろう。
できた母ではないが母の愛には違いない。

居場所はずっと昔からここにあったのだ、と
悟るもその先にはどんな運命があるのだろうか。
ラストにかぶって流れる歌詞も意味深で
良くも悪くも解釈できる。

けっして押し付けがましくなく染み入る映画でした。
藤沢作品はいいねえ…。

加えて細やかな描き方で
当時の人々の暮らしを浮き上がらせてくれました。
たとえば足袋は汚れるから
いいとこの家じゃないと家の中で履きません。
板張りで汚れて何度もあらうと駄目になるからです。

てろんとした絹の『柔らかもの』と呼ぶ着物は
張りのある織物より格上で、上品とされてる着物。
それを質に持っていきますね。
きっと実家が嫁ぐ時に持たせたものなのでしょう。

そんなところからもいろいろ読み取れる、
演出にしびれました。

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こまめぞう

3.5自分の居場所が見つかってよかったですね、野江さん。

2022年5月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

知的

幸せ

藤沢周平を意識したのは、映画「たそがれ清兵衛」からだが、それから7〜8冊小説も読んだ。大好きになった。でも、やはり氏の作品は剣客が主人公のイメージが強かったが、こんな女の人が主人公の作品もあったのだと驚いた。心打たれたので、原作も読んでみた。映画は、原作の雰囲気を壊さず温かい作品に仕上がっていた。前から感じていたことだが、藤沢周平は女心がわかる人だ。出戻りのつらさや、実家への気遣いなど丁寧に描かれていて、好感を持った。そして、凛とした女性の佇まいがすてきだった。全てが解決して終わる訳ではないのに、なぜかほのぼのとした気持ちになれて、見終わって幸せな気分になれた。

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瑞
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