劇場公開日 2008年3月29日

  • 予告編を見る

「アレハンドロ・G・イニャリトゥ作品を見た後の様な感情」悲しみが乾くまで カメさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0アレハンドロ・G・イニャリトゥ作品を見た後の様な感情

2018年11月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:4.0
亡くなった人の悲しに耐える辛さと、ヘロインを断ち切る辛さの過程を対比させ丁寧に描けている。
まるで主人公の心に細いスポイトを差し込み、大事な何かを取り出したかのような心理描写。
アレハンドロ・G・イニャリトゥや河瀬直美のように、きちんと魂や生命などに向き合うような、大事なテーマをもって描かれた作品。
それだけに邦題がストレートで解りやすいが、やや軽い印象を受ける。
河瀬直美の「殯の森」のような深い意味合いが乏しい。
殯(死者の霊魂を畏れ、慰め、別れを惜しむ期間)
しかめっ面が多いベニチオ・デル・トロのお茶目な表情が、なんだか可愛い。

カメ