劇場公開日 2008年6月7日

神様のパズルのレビュー・感想・評価

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2.0宇宙を創ることができるのか、 学生たちが真剣に宇宙と向き合う姿、 ...

2024年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

宇宙を創ることができるのか、
学生たちが真剣に宇宙と向き合う姿、
恋愛関係とまではいかないが、
学生同士の人間関係など
原作を読んでおもしろくて、
映画化できるのかなとも思ったが、
不安と楽しみ半々くらいで見た。
ストーリー自体は原作に沿って良くできていたと思うが・・・、
いろいろ思うところはある。
まずはキャスティング、
主人公の二人、違う気がする。
特に男の方、あんなにテンション高く来られてもな。
監督がそういう演技求めたのかな。
主人公の弟のインドのくだりいらない。
インドのっくだり削れば2時間以内におさまっただろうに。
台風に飛ばされてたどり着くシーンとか、
天才少女を救うために、
ギター弾いてベートーベンを歌うシーンとか、
なんかいろいろもったいない。
ストーリー展開は良かったが、
それ以外はすべて作り直せば、
世界へ向けて出せる映画になったと思うんだけどな

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あとぅーし

4.0この感じの市原隼人がまた見たい

2021年9月21日
PCから投稿

素人なりに誰某の演技がどうの/こうのと言ったりする。
ところで俳優の演技はうまくなければならないもの──だろうか?

というのも、演技をどうの/こうの言うわりに、演技力に定評のない俳優に魅力を感じることがある。から。
演技がうまいからその俳優が好きか──と言えば、そんなことはない。俳優の演技力は彼/彼女の魅力とイコールにはならない。

たとえばわたしは演技がへたな山崎賢人や福士蒼汰がすきではない。
しかし演技がへたな東出昌大や市原隼人がきらいではない。

俳優は、それぞれの主観のなかで「好ましく感じられる癖っぽさ」で魅力が決まる。と思う。へたでも、わたし/あなたにとって「好ましく感じられる癖っぽさ」があるなら魅力的な俳優──なのだ。

この頃の市原隼人はとても癖っぽかった。なんかワザとみたいに癖っぽかった。この映画のこの配役だから──ではなく、どの映画でもかれはこんな調子だった。たどたどしいセリフ回し。ばかっぽい抑揚。アンチクライマックス。びんぼうゆすりみたいな躍動。すべてが賢さの裏返し──だったと思う。

「物真似される俳優には魅力がある」との定説があるが「物真似されない俳優には魅力がない」とも言える。
小栗旬も藤原竜也も──物真似される俳優ほど、現実に伸し上がっている。山崎賢人や福士蒼汰は物真似されるだろうか。

いっぱんに「絵がうまい」と言うばあい、それは絵が写実的であること意味している。抽象画を「絵がうまい」とは言わない。それは主観に委ねられること──だからだ。

同様に「演技がうまい」と言うばあい。それは演技がリアルであることを意味している。リアルではない独特な演技者を「演技がうまい」とは言わない。それは主観に委ねられる・・・。

独特さ/癖っぽさがなく、ただたんに演技がへたならば、魅力を見つけられない──山崎賢人・福士蒼汰がすきではないことはそのロジックで説明が付く。(個人の意見です。白黒はありません。)

独特の魅力を有している俳優を「演技がへた」とは言わない。そもそも演技力を云々しない。
リアルな演技者ではないが魅力的な演技者がいるなら──俳優の魅力が演技力に依存しているのでなければ(素人が好き勝手にやっているレビューとはいえ)演技がどうの/こうのと言うのは両刀論法だったのかもしれない。とか(今更ながら)思ったという話。

三池崇史監督は玉石混交な商業映画の監督。だと思う。
スキヤキ~(2007)や初恋(2020)など海外媚び映画のせいで、賞レースに出てくるクリエイター型監督みたいなとらえられ方をしているが、そうじゃない。たんなる商業映画の監督。(褒めことばです。)ただし今の時代に年1本以上という多忙監督なので、あっけにとられるほどの石が交じる。

監督作を網羅しているわけではないが、十三人~(2010)や一命(2011)は見事な玉だった。この映画も。本作の市原隼人はほんとに楽しい。輩が相対性理論を概説するのを想像してくれ。ほんとにそれが見聞できる。

くわえて谷村美月もいい。
むかし(今もあるのか知らないが)、少女がじぶんのことを「ボク」と呼ぶ(自称する)二次元ものがあった。それはオタクの願望による言葉遣いであり、じっさいこの世にじぶんのことを「ボク」と言う少女はひとりもいない。(と思う。)

ただしこの映画の谷村美月の「ボク」はしっくりきた。沙羅華(谷村美月)はギークで天才なキャラクター、彼女と軽薄な綿貫(市原隼人)が好コントラストを成し、おふざけとシリアスが混じり合う快作になっている。と、わたしは思う。

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津次郎

3.0大切な3つの袋とは、堪忍袋、給料袋、そして・・・ほら、男にとって大切な・・・

2019年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 珍しく映画の原作を読んでしまい、拙ブログにてキャスティング予想までしてしまいました。しかし当たったのは谷村美月だけ!まさか監督に三池崇史が抜擢されるとは思いもよらなかった。予告編だけで判断すると、小難しい物理をテーマにするよりはロックとSMと任侠で勝負してやるぞ!という意気込みも感じられ、原作をどこまで壊してくれるのか楽しみにしていました。

 まず人物設定から。原作では単に落ちこぼれ大学生という主人公でしたが、映画では双子の弟(市原二役)を加え、彼が海外旅行に行くので主人公基一が代返するために物理学ゼミを受けるという大幅変更。観客が主人公と同じように宇宙創造というテーマを理解するため、彼が寿司屋で修行するロッカーであるという斬新な設定も加えられた。中でも、寿司とアインシュタインは一貫して語られるくらい。とにかく前半部分は小説と全く違う感覚!特に市原隼人の演技はいつでも笑えるのです。

 “映像化不可能と言われた”などと最近は耳にタコができるくらい使われてますが、この映画でも巨大な施設“むげん”のCGが背景の自然にも溶け込み真に迫ってました。一方では、難解な用語がポンポン飛び出すために、コミカルなアニメーションで丁寧に解説。ただ、中盤からは眠くなってくるかもしれません。

 三池監督の狙いだったのかどうかはわかりませんが、谷村美月の胸元を強調するカメラワーク。それに盗撮映像などもあるし、男だったら目が釘付け。当然、彼女のファンならば必見です。英語がネイティブの発音じゃなかったのもアイドルらしくていいのかも。他の俳優では、笹野高史と李麗仙、それに若村麻由美がいいなぁ。

 エビとコハダのエピソードは本当なのだろうか・・・

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kossy

3.5ジャージ似合ってんな

2018年7月6日
スマートフォンから投稿

ベートーベンNo.5運命がはじまる前の8分休符(一瞬の沈黙)とそれまでの無音の境目が聴き分けられるか。宇宙のはじまりはどこから...みたいな話はとても興味が持てた。
ゼミでの研究発表のテーマをきかれて、聴講生(笹野高史)と喋った会話の内容から「宇宙の作り方」と口からでまかせでいってしまうことから物語が始まる。
真面目に勉強して物理の生徒たちの前で発表、ディベートする場面がすごくよかった。全然わからないのに、わからないからこその解答を見出していく。とても良い。

宇宙を作る=内側にすべてぶっ飛ぶ。それを実行しようとする天才を止める後半。
コハダのすし食いねぇ!気合入れて握ってきたんだ食えやー!気合入れて握ってきたんだ食えやー!うめえかー!
今までの流れからすると、こんなので良いのかのラスト。

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collectible

5.0宇宙と青春

2011年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

「宇宙は人に作れるか」、この壮大なテーマに果敢に挑戦した映画。かといって小難しいわけではなく、若さと情熱を軸に描いている。観ていて柄にもなく広大な宇宙に思いをはせてしまった。青春の痛みと、その無限の可能性が、宇宙というテーマと見事ミックスしていた。

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aidhopekl

4.5こう言うの大好き!

2009年12月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

知的

物理好きでも嫌いでも、面白かった。 でも、もう少し変えたら最高だったかも。 全体的には良かったけど、後半の迫力がもっと欲しかったし、メモリーを使うためにエロを利用するなら、もう少し見えそうで見えない、歯がゆいエロを出して欲しかった。脚本が物凄くよかっただけに、監督とかに少しガッカリ><

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素人

3.0やっちまったな

2009年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

知的

自ブログより抜粋で。
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 前半こそ素人にもわかりやすい本格っぽい理系の知的やりとりで魅せてくれるが、監督が曲者の三池崇史だけあって多分にコメディ寄りなテイスト。
 ことクライマックスは良くも悪くも三池節全開で、この手の演出に免疫がないとあっけにとられて呆然とすること必至。
 前半のぶっ飛んだコメディパートである程度予想できていたとはいえ、「ああ、やっちまったなあ」という落胆を感じずにはおれなかった。

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かみぃ

2.0捻じ伏せる。

2009年3月13日

笑える

萌える



“宇宙創世”をロックと寿司で豪快に捻じ伏せた噂に違わぬ珍作。
“着信アリ”をそれなりに楽しめる作品に仕上げた三池崇史監督でも、
 谷村美月の胸と足に頼るしかなかったか。
 観てるこっちも長々と説明される理論の数々をさっぱり理解できないが、
 演じてる方も、撮ってる方も、同じ状態なんだろうな。
 素直にラブコメにすればよかったのに。

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いきいき

1.5「KY」なイメージ映像の挿入と言葉に力のない台詞から、三池+角川春樹の映画宇宙は作られている

<ストーリー>
双子の弟で物理系の大学生、喜一が突然女の子を追って海外に行くと言い出して、ロック・ミュージシャンを目指すものの、才能もなく鮨屋でバイトしている兄の基一は、大学での代返を頼まれる。喜一の振りをして大学に行くと、ゼミの教授から、ゼミ生だが登校してこない、穂瑞沙羅華を連れ来るように頼まれる。天才少女ともてはやされている彼女は、その理論で国家プロジェクトが行われているほどだ。物理の知識などのない基一に次々と質問をぶつけてくる沙羅華。研究テーマを聞かれ、でたらめに「宇宙は作れるか?」と適当に答えると、彼女は興味を示し、何とゼミには出てきてくれるのだが、成り行きでその研究テーマに取りかからなくてはならなくなる。

<個人的戯言>
【♪レ~ジ~メ~♪】
最近の作品の中でも、最も「自爆」度の高い、「三池崇史」監督、「角川春樹」製作という、ある意味「役者」が揃った作品・・・

「スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ」の悪夢再び!逆に関心します。これほどまでに人を苛立たせる作品を作れるのってある種の才能?

ストーリーに挿入されるおよそ意味を持たない、ただの思い付きにしか思えない無数のイメージ(「無数」というところは物理的?)。論理的知能指数を持つ少女の気持ちを動かすには、あまりに稚拙な上、ストレートに心に響く力も持たない、小細工だらけの主人公の「無数」の台詞。

壮大なる崩壊した悪ふざけに、またまた2時間強、付き合わされました・・・

【ぐだぐだ独り言詳細】
三池監督の作品はこれと「ジャンゴ」しか観ていませんが、ストーリーとしては原案なり、原作があるためか、そんなに悪くないことに今回気付きました。

しかしまず人の心を逆撫でするのが、

・見た目の「衝撃度」だけを狙った、
・それでいてストーリーの流れやリンクを切ってしまう、荒唐無稽なイメージの数々。

監督の中にある、思い付きのようなアイデアの具現化でしょうか?次々に見せられることによって、苛立ちも倍増します。

更にストーリーが完結するのに、完全な妨げになっているのが、主人公の、全く心のどこにも触れることのない台詞。
これは市原隼人の、相変わらずの空回りな演技のせいではなく、明らかにその内容の稚拙さから来るものだと思います。

天才少女の心を、

・研究的側面、
・パーソナルな苦悩的側面(これが突如現れる過程も丁寧に描かれていないのです)の両方で動かすのに、

主人公が感性だけで生きている人物として描かれていても、そういう人物だからこそ、論理的思考ゆえドツボにはまる人間に、ヒントを与えたり救ったりというのは、ありきたりながらわからないでもないです。

ただそれは難しい言葉でなくても、観ている方の心にも触れる、力を持った言葉でなくてはならず、
それをそういう方向で努力するのではなく、小手先の象徴やユーモアに逃げてしまっていて、
もしかすると、それがオリジナルなものと勘違いしているようにも思えます。

ここは例え聞いてる方が恥ずかしくなるようなものでも、ネタ振りをしっかり捉えた台詞なら、納得出来るものは作れると思いますし、もちろんそれは難しいことでしょうが、少なくとも最初からそういう考えで作られたものでは、この映画の中の台詞はないです。

「ジャンゴ」で懲りたはずなのに、「怖いもの観たさ」もあり、またやってしまいました・・・3度目はないようにしたいですが・・・ちなみにスコアは谷村美月の演技に1つ。

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ジョルジュ・トーニオ

3.5好奇心の爆発はほどほどに。

2008年6月10日

笑える

知的

孤独を抱えた天才の沙羅華が魅力的でした。

底知れない探究心で覆われた知識の脳と,
母の愛情を欲している彼女の気持ちを
表現しているような特徴的な部屋が印象的。

暴走アクションの終盤,
ラブストーリーとして劇的な展開なのに,
ずぶ濡れコハダなど,
荒唐無稽なネタが用意されていて笑う。

主役の二人は好演だし,
物理という分野に興味を持たせてくれ,
鑑賞中,頭を使う心地良さで満たされた反面,
笹野さんをはじめ使い方が勿体ない人物が多く,
描かれるドラマは,上辺にとどまるものばかりで響いてこない。

目立つ中途半端の数々が残念でした・・・。

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AKIRA