劇場公開日 2010年4月17日

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「新しいアリスの確立とキャスト達」アリス・イン・ワンダーランド h@yatoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0新しいアリスの確立とキャスト達

2010年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

チャーリーとチョコレート工場でおなじみのティム監督の奇抜な表現を、コンパクトに万人向けにまとめた作品。

世界的に有名な不思議の国のアリスを題材にしているだけに監督の思う特異な作品にできなかったと思いますが、新しいアリスとしての世界がこの作品で確立できたと思います。私は好きです。

そして、その世界の表現を実現したのが何よりもキャストの表現力です。
役としてのハマり加減もさることながら、1シーンごとを細かく見ても、演じるキャラの動きや感情をキャストなりに良くとらえていたと思います。

また、ティム監督作品の特徴は「言葉の裏に隠されている心の表現」という部分にあると思いますが、仮にそうだとすれば、外観的に役を演じるキャストでは到底こなせる作品ではなく、当然、心を演じる力をもつキャスティングを行っているかと思います。
その背景からも、映像技術やストーリーと同じかそれ以上にキャストを評価すべき作品です。

h@yato