劇場公開日 2009年7月15日

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「徐々に下がった期待度。ポイズンブレイク。」ハリー・ポッターと謎のプリンス コバヤシマル2さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0徐々に下がった期待度。ポイズンブレイク。

2023年10月19日
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単純

内容は、ハリーポッターシリーズ第6作品目の謎のプリンス(半血の王子・原題)の映画化作品。悪の権化ヴォスデモート卿復活に伴い闇の力が現実世界まで影響及ぼす最中。魔法世界ホグワーツ寮では、自分の命と引き換えにダンブルドアの魂奪えと命令された死にそうなドラゴとかたや友達から恋人になる段階で擦った揉んだ乳繰り合う主人公取り巻くハリーポッター御一行のアンビバレントな全体的にみて終始暗い印象の受ける作品。
印象的な台詞は、『please…』ダンブルドアのスネイプに対する懇願とも言える言葉が強引にも最後を締め括ったように感じました。スネイプ先生の心根が態度に現れた信頼関係は、ダンブルドア校長が培ってきたトム・リドルへの償いの意味があった確信的大往生なのかもしれないと何回か見るうちに考える様になりました。その瞬間良かったねと思わずにいられませんでした。
印象的場面は、今回の作品は食べたり呑んだりする場面が多すぎる事です。毒の入ったビスケットや治った祝杯に飲むハチミツドリンクやハリーポッターと言えばこれと言うバタービールや毒の水介抱されるダンブルドア校長や強引に物事が上手く進む幸運薬など、とても恐ろしく魔法世界では飲み食い出来ません。と言うか自分で作った水以外口に出来ない筈なのに皆んな平気で凄い鈍感だなあと感じます。
印象的な立場は、いよいよポッターシリーズも佳境に差し掛かり話を纏めに行こうとする中でお互いの立場が明確になって来た事は印象的でした。全体的に観て復讐の復讐が多い中で、トム・リドルだけが特異に描かれている点。分かりやすく観れる反面余計な話は片付けて置こうとする方向が読み取れグダグダな展開が締まりを悪くしてしまった嫌いがありました。
今回の作品は、映像的には毎年技術の進歩の凄さを感じるのですが、物語の何処にフォーカスするのか非常にボヤけてしまった様に感じました。恋愛5割・進捗3割・その他2割ぐらいの感じに自分は見受けられました。
しかし、最後の天文台の上で主人公ハリーポッターが眺める景色の時『ここってこんなに綺麗だったんだ…』との言葉は、ダンブルドア校長の死と変わりに仲間達との絆で強く結ばれ分からずとも腑に落ちる将来への決意がハリーポッターに、この言葉を言わせたんだろうなと感じます。その後、三人に挨拶をするかの如く朝日に向かい飛んでいく不死鳥は三人を応援するダンブルドア校長最後の言葉に思えカタルシスの解放を感じました。
なんだかんだで、それなりに見えるから不思議な映画です。これも作り手の凄さでしょうか。

コバヤシマル2