劇場公開日 2012年6月30日

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「上品なれど新しさがない」アメイジング・スパイダーマン じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0上品なれど新しさがない

2012年7月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

「誰も待ち望んでいない、期待の大作が登場!」

「アメイジング・スパイダーマン」に対する率直な意見。
これは「バットマン・ビギンズ」「インクレディブル・ハルク」でも感じた事。
しかし「バットマン・ビギンズ」が過去のバットマンの世界観を一掃させて、新たな興奮を覚えた時は感動した。

「アメイジング・スパイダーマン」にも同様な期待を持った。
確かに単独で観ればいい出来だった。ドラマとアクションのバランスが上手い。
しかし残念な事に、観ている間はサム・ライミ版とずっと比較してしまった。
あまりにも展開が同じで、新しい世界観がそこには無かった。
脚本自体は「アメイジング・スパイダーマン」の方がよく出来ている。ただそれは前シリーズを補足しているだけ。
ヒーロー、ヒロイン、敵も役者の魅力は前の方が上だ。アクション演出は五分。
しかし最も大きな差を感じたのが、監督のスパイダーマン愛。
サム・ライミはオタク的に本当にスパイダーマンが大好きなのがよく感じられて、それはそれはとても居心地のいいものを感じた。

「アメイジング・スパイダーマン」は丹念な人間ドラマ、3Dでアップしたアクション(鑑賞は2D)、ハメを外さない演出と、とてもよく出来ている。

しかしそこには新しい世界観を見出すことが出来なかった。

じゅんぢ