劇場公開日 2012年6月30日

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「「ダーク・シャドウ」や「MIB3」にイマイチ消化不良だった人もようやく大満足!これぞハリウッド・エンターテイメント、そしてハリウッド大作の夏がやって来た!」アメイジング・スパイダーマン 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「ダーク・シャドウ」や「MIB3」にイマイチ消化不良だった人もようやく大満足!これぞハリウッド・エンターテイメント、そしてハリウッド大作の夏がやって来た!

2012年7月7日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

すでに多くの方もレビューで言っているが、「スパイダーマン」をスタッフ・キャストを一新して再スタートさせると聞いた時、誰もが“ハァ!?”と思ったハズ。
サム・ライミ版はアメコミ映画史上に残る快作で、サム・ライミ以外にスパイダーマンは撮れない!とまで思ったほど。
しかも、新しい監督マーク・ウェブは大作経験が無く、抜擢されたアンドリュー・ガーフィールドもアンタ誰?と思った。
でも、マーク・ウェブの「(500)日のサマー」は魅力溢れる秀作で、アンドリュー・ガーフィールドも「ソーシャル・ネットワーク」で繊細な演技を披露し、ちょっとずつ期待し始めた。
そして完成した新スパイダーマンは、レベルの高いリブートを成功させたアメイジングな快作だった。

物語の要素はサム・ライミ版とは変わらないが、アプローチは変わった。
サム・ライミ版はコミック感覚溢れる作風だったのに対し、さすが「(500)日のサマー」を撮った監督だけあって、より繊細な感情溢れる青春&成長ドラマとなっていた。
また、サム・ライミ版ではあまり語られなかったピーターの両親の存在に重みを置いた事によって、より等身大の青年として描かれ、エンディングのオマケ映像と共に次回作にさらに期待が膨らむ。

スパイダーマンが市民の協力でクレーンを使ってスウィングするシーンは、“市民のヒーロー”としてのスパイダーマンの姿が色濃く出ていて、何だか一体感を感じた。

悪役リザードはゴジラのような暴れっぷりで、個人的にニヤリ。
(でも、コナーズがリザードになって、急に人類に脅威を向ける心境の変化には“?”。オズコープ社が憎かったのでは?)

サム・ライミ版とどっちがイイ?という問題ではないが、これだけははっきり言える。
ヒロインはマーク・ウェブ版の方が圧倒的にイイ!
エマ・ストーン、キュートで最高!

何だかんだで楽しんだ。
新しいスパイダーマンも大歓迎!

近大