劇場公開日 2012年6月30日

  • 予告編を見る

「文句なしに面白い」アメイジング・スパイダーマン マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5文句なしに面白い

2012年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

5年ぶりの新作で出演者を一新してのリブート。今作からヒロインとなるグウェン・ステイシーというキャラクターは「スパイダーマン3」(2007)にも出てくる。そのときグウェンを演じたのはブライス・ダラス・ハワードだ。彼女は「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」(2011)で婦人会の意地悪なリーダーをやっていて、それをやっつける小説家の卵・スキーターを演じていたのが、今回グウェンを演じるエマ・ストーンだ。
個人的にはトビー・マグワイア&キルスティン・ダンストのコンビよりも、今作のアンドリュー・ガーフィールド&エマ・ストーンのほうが華があって好きだ。

前シリーズが始まったのがちょうど10年前。ストーリー設定は同じでも、科学的な裏付けや映像表現に大きな進展が見られる。
3D映像は誇張したところがなく、非常に見やすく、しかも効果的だ。とくにラスト20分ほどの、夜のビルの谷間を飛び回るシーンは臨場感がある。また、吐き出された糸のしなりと、その糸に体重が乗った時の張り具合が絶妙。

音楽はジェームズ・ホーナー。重厚かつスリリングなサウンドは聞いただけでホーナーによるものと判る。
EDが日本語の歌に置き換えられていたが、オリジナルを聴きたかった。

監督は「(500)日のサマー」のマーク・ウェブ。若者の恋を描くのが上手いうえ、気の利いたウィットを持ちあわせている。
「(500)日のサマー」のラストも笑ったが、今回も卵と学校でのつぶやきによる着地技が心地良い。

p.s. ピーターの叔母を演じたのはアカデミー主演女優賞を二度受賞しているサリー・フィールド。彼女は60年代後半のTVドラマ「いたずら天使」で、風に乗って空を飛ぶシスター(修道士)だった。甥のピーターがビルの谷間を飛び回るスパイダーマンと知ったところで驚きはしないだろう。

マスター@だんだん