劇場公開日 2017年11月23日

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「今作のヴィランはジョス・ウェドン」ジャスティス・リーグ MOTTOさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5今作のヴィランはジョス・ウェドン

2019年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 マーベルよりDC派で今まで観続けてきたDCユニバース。無論今作もずっと楽しみにしていたが、ザックスナイダーの不幸な出来事がキッカケに、監督途中降板。ワーナーは何を思ったか「アベンジャーズ」を監督したジョスウェドンを引き継ぎに任命、見事に駄作への階段を登ることになる。

 噂では90%近く完成していたものを、脚本やらデザインやらをやり直し、ほぼ全てのカットを撮り直すことになったらしい。驚異的な短時間で完パケする暴挙に出たおかげでまあ全てがチープ。

 ステッペンウルフのデザインも本当に馬鹿馬鹿しくて、戦い方も頭悪そう。なぜ最強ヒーロー4人が苦戦するのか分からないぐらい。CGも日本映画の方がマシなんじゃないかというぐらいチープ。

 作曲はジャンキーXLがクビになり、ウェドンの相棒ダニーエルフマンに交代。勿論今までのDC独特のずっしりと壮大な世界観はぶち壊されて、“ヒーロー映画!!!”みたいなダサめの音楽へと変貌を遂げる。「バットマンのテーマは変えちゃダメなんだ」とかいうエルフマンのエゴで、無意味にティムバートン版とかぶるメロディと時代に合わないテイストでもうめちゃくちゃ。

 演出面でいうと本当に稚拙だった。アクションシーンも本当に平凡。そしてとにかく笑い要素を入れたがるウェドンだが、その笑いのセンスが本当にしょうもない。ワンダーウーマンを助けたフラッシュが思わず胸に触れてしまう演出、本当に下品だと思った。

 「マンオブスティール」「バットマンvsスーパーマン」で積み上げられた世界をドゥームズデイ並みに見事に破壊してくれた。原作への愛情を感じない。

 お願いだから「監督:ザックスナイダー」と表記してあげないで欲しい。スナイダーファンなら、あれが彼の映像と演出じゃない事ぐらい分かる。

MOTTO