劇場公開日 2007年12月22日

「トットちゃん」ペルセポリス Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0トットちゃん

2020年4月26日
iPhoneアプリから投稿

原作者の半生記。激動のイラン革命から留学を経て90年代にフランスに旅立つまでを描く。ブルースリーからゴジラ、アイアンメイデン、Rockyなど、日本人からすると世界の反対側から同じものを見ているようで新鮮である。
子供時代の罪、反抗、恋愛、暴走、モラトリアムと、子供から大人への成長過程をひとつひとつ捉えてくる。「裁きより赦し」「公明正大であれ」といった教えは、本人の成長の中で刺さった座右の銘なんだろう。
社会的にも宗教的にも隔たりを感じざるを得ないイラン。世界の反対側であろうが、大人になることに大きな違いはなく、同じような経験を共有している。国境を越えた一体感を感じさせてくれる一本。

Kj