中国の植物学者の娘たち

劇場公開日:

解説

「小さな中国のお針子」のダイ・シージエ監督が、中国ではタブーとされる“同性愛”というテーマに挑んだ意欲作。孤児院で育てられた少女ミンは、植物学者チェンの下で実習するため湖の植物園で過ごすことに。彼女はそこでチェンの娘アンと出会い、次第に心を通わせていく。やがて2人は本気で愛し合うようになるが……。主演はフランス映画界でも活躍するミレーヌ・ジャンパノワと、「かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート」のリー・シャオラン。

2005年製作/98分/カナダ・フランス合作
原題:Les Filles du Botaniste
配給:アステア
劇場公開日:2007年12月15日

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(C)2005 SOTELA ET FAYOLLE FILMS – EUROPACORP - MAX FILMS - FRANCE 2 CINÉMA

映画レビュー

5.0ただただひたすらに美しい

2024年1月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

萌える

見方によればとんでもない物語だが、そんなことはほんの些細な事。美という概念のもとには人間の倫理などは論ずるに値し得るだろうか?この結末は切なくも儚い二人の少女たちの実存そのものであったのだろう・・・ちなみにミレーヌ・ジャンパノア演じたミン・リーの外国名はヴェラ。「真実」を意味する言葉であると同時にその意味には「燃えるような愛情」もある事をここに記しておく。

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mark108hello

5.0籠の鳥を野に放つ

2022年6月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

絶体父権の名家の庭に
囲われて囚われて、“亡妻の代用品”のように、そして“使用人”のように扱われていた娘アン。

独りぼっちのアンの心の扉をノックしたのは震災孤児のリー・ミンだった。

エリック・レヴィのストリングスと二胡の音が、孤独だった二人を静かに包んでゆき、紫水の水面にそっと彼女たちを解き放つラスト・・
花よりも軽く、銃弾の値段よりも安いのが女の命か。

監督ダイ・シージエは、官費留学生としてパリに渡ったあと本国に戻らなかった人だ。
バルザックやフロイト そして孔子など、思索の深い小説を寄留の地で、フランス語で発表し続けているのだと。
納得の本作だ。

監督がなした《放生会》は、女たちの解放と自然な愛情が、祖国中国でも受け入れられるようにと祈ってなされたものと思う。

鳩は何羽要るだろうか、108羽か、それよりもっとか。

・・・・・・・・・・・

赤い花、
赤い提燈、
赤いラベルの酒瓶・・
そしてリンの鼻血と破瓜の血。
女も生きている人間なのだと、緑と蒼にむせ返る山水の村に、赤い挿し色が生きて息づいて訴えている。

・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・

追記:
桂林かと思ったらロケ地は“諸般の理由により”ベトナムとのこと。
「生めよ増やせよ政策」をやったかと思えば「一人っ子政策の強制」。
富国強兵で世界の中華になろうとする中国にとっては、産児制限を意のままに操れなくなる同性愛は、儒教思想への軽視を差し置いて共産党国家に対する反逆・重罪なのだろう。

「同性愛は生産性がない」とぶち上げた日本の杉田水脈さんとか云う国会議員の先生もおられましたがね
┐(´д`)┌ヤレヤレ

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きりん

4.5天女と見紛う美しさ

2021年2月15日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

萌える

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yolanda

4.5これは美しい!!

2018年8月4日
スマートフォンから投稿

幸せ

中国の大自然、深い緑、差し色の朱。
綺麗な想い。
目にも心にも良い。

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コマ
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