劇場公開日 2008年6月21日

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奇跡のシンフォニーのレビュー・感想・評価

全66件中、61~66件目を表示

4.5現代のおとぎ話

2008年6月17日

泣ける

楽しい

興奮

 孤児院を抜け出して母親を探しに行く子の映画「この道は母へとつづく」と、盲学校で音楽の才能を見いだす少年の映画「ミルコのひかり」を、合わせたような話です。

 ある日エヴァンは、両親に会うため施設を出て行きます。
 初めての都会の喧騒、エヴァンの天性の耳は、そこにも音楽を聴き取ります。

 エヴァンは紛れもない神童でした。
 知らない人間が見たら落書きにしか見えない、現代音楽のような楽譜をノートに書きなぐり、狂想曲(ラブソディー)を作曲します。

 沢山の人に曲を聞いてもらえば、きっと両親に伝わる。
 そしてラストのコンサートシーンに、物語は紡がれていくのです。

 主役のフレディ・ハイモアが、目に見えない音楽の世界を、子供とは思えないような豊かな表情で表現しています。
 親を求めるエヴァンの心、我が子を思うライラの愛情、ライラを追うルイス、それぞれの思いと行動が、互いに誘い合うように絡んでいきます。

 まさに現代のおとぎ話。
 映画全体がひとつの音楽のようでもあり、音と映像が相まって絶妙の情感をかもし出し、目が潤みっぱなしの2時間でした。

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シンコ

3.0フレディ・ハイモア君出過ぎ?不幸な境遇の素直な少年役、食傷気味?

<ストーリー>
エヴァンは生まれてからずっと施設で育った孤児。しかし彼は、両親が何だかの事情で逢いに来ることが出来ず、いずれは二人に逢えると信じている。それは日々、全てのものから感じる"音"の世界が、どこかで両親と繋がっているように思っていたからだ。

ある日、"音"の世界に導かれるように施設を飛びだしたエヴァンは、ストリートでギターを弾くアーサーと出会い、泊まるところを求めて彼の住み家へ。今は廃墟と化したその劇場には、沢山のストリート・パフォーマーの子供達が住んでいて、皆アーサーのように稼いでいた。それを取り仕切ってのが、元ストリート・ミュージシャンのウィザード。そこでアーサーのギターを使って、比類なき音楽の才能を見せたエヴァンは、ウィザードにミュージシャンとして成功すれば、両親に逢えると言われ、彼のマネージメントの基、ストリートで演奏を始める。彼の素晴らしい演奏に多くの人が足を止め、エヴァンは両親と逢う夢を膨らましていくのだが・・・

<個人的戯言>
音楽の奇跡が生み出す「母をたずねて三千里」でしょうか?

今一つ乗り切れなかったのが、フレディ・ハイモア君演じる主人公が、「音楽の天才」として描かれている部分です。「天才子役」としてもてはやされている彼ですが、演奏シーンはやはり嘘っぽさが隠し切れていません。せめて指揮ぐらいは、その「オラー」を感じさせるくらいのリアリティーのある演技を見せてほしかったところです。ちょっと仕事が多過ぎるのか、この作品へ注ぐエネルギーが感じられませんでした。いつもの不幸を背負った素直な少年役も、やや鼻に付いてきたかも・・・

ケリー・ラッセル(「ウェイトレス」の主役の女優さん)、ロビン・ウィリアムス、テレンス・ハワードと、豪華な出演陣ですが、その全てが基本的に脇役。ロビン・ウィリアムスの、思わず「グ~モ~ニング・ベ~ナム!」の名調子を思わすようなシーンも、かなり勿体ない使われ方で、この豪華出演陣は活かされず、あくまでハイモア君ありき。

期待の音楽も、平均点はクリアしていたものの、感情を揺さぶるまではいかなかったかな・・・求めたレベルが「歓びを歌にのせて」とか「4分間のピアニスト」というのはちょっと高過ぎたかもしれませんが・・・

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ジョルジュ・トーニオ

3.5良かったね♪

2008年6月14日

泣ける

楽しい

予告を見て、見てみたい!!って思った作品って大抵ハズレなんだけど…
この作品は、まぁ合格ってトコでした。
音楽が欠かせない作品だけあって、音がいつもの映画より少々ウルサ目な気がしましたが…
まぁ仕方ないのかな??
でも音楽は流石に凄く良かったです。
あのギター演奏やゴスペルに演奏会…最高でした。

これ言っちゃおしまいかもだけど…
11年間も施設に居て親が現れるのを待っていたのに…
何で今だったのでしょうか?

でもって、主役のフレディ君…彼は大人になってもビジュアル大丈夫かなぁ~と
少し心配しながら見てました。
って余計なお世話でしたか…(^_^;)

にしても、これからの三人が見てみたかったですね。

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レナカナママ

4.5スカッとする感動が素敵です♪

2008年6月7日
鑑賞方法:試写会

泣ける

興奮

幸せ

満月の夜に音楽に導かれるように出逢った両親から
生まれた、奇跡の才能を持つ男の子。
彼の両親への想いは音楽となって、周囲の人々を、
まだ見ぬ両親までも、次々と突き動かして行きます。

とてもテンポ良く進むストーリーは、「現実はこんなに
うまく行かない」なんて思わせる隙さえ与えずに、
なだれ込むように奇跡と感動のラストへ・・・。
不覚にも涙が止まりませんでした。

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キキョウ

5.0音楽って、不思議。映画って、魔法! ※書きかけです。

2008年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

おとぎ話を信じている人がいるように、

僕は音楽を信じている。

僕の耳に聞こえるものは、

お父さんとお母さんからやってきた。

ひょっとしたら、2人はそうやって

お互いを見つけ出したのかも知れない。

ひょっとしたら、2人はそうやって

僕を見つけ出してくれるかも知れない。

本当の主人公は、音楽そのものなんです。
そしてこの世界には、音楽の力を信じているひとがいます。
その人たちは、宇宙を動かしている無限の力と音楽は
一緒なのだとも信じているようです。
だから、音楽には奇跡が起こせるのです。

あの日の夜、素敵な音楽に導かれて、
ライラとジョナサンは運命的に出会い、
そして一夜を共にしました。
そのたった一夜の出来事で、音楽の申し子エヴァンは誕生。
けれども家族なるべき親子は、ライラの父親の思惑で離ればなれに。

絶対あり得ないと思えるような、親子の再会。
突飛な話を音楽で見事につないで、
感動のラストに導いてしまう。
音楽って、不思議?
映画って、魔法!

音楽がまるで、親子の縁を見守っているような存在感があり、
フレディ・ハイモアの自然体の演技と相まって、感動しました。
昨日見た『JUNO』とは真逆の親子の絆の強さを感じさせる作品ですね。

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流山の小地蔵

4.5柔らかい、包み込むような優しい映画

2008年6月5日

泣ける

興奮

幸せ

試写会に行ってきました。

音楽の神童として産まれた孤独な少年が、音楽を通じて両親を探す奇跡の物語。
音楽とはなにか。それを心に直接訴えかけてくる物語です。
映画の中には、心に深い傷を負ったひとたちがいて、その傷に気付かず暮らしていたり、傷を隠そうとしていたり。心がとても痛みました。
辛いことがあっても、けして、音楽を捨てない。この映画は、主人公の少年を通じて、人生をけして投げやりになってはいけないと教えてくれます。
音楽はとても優しくて、素直で、繊細で。触れると泣ける、そんな映画です。

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みつ8