ママが泣いた日

劇場公開日:

解説

父親が突然失踪し、残された母と四姉妹が困惑しながらも新生活を築く過程を温かく描写する家族ドラマ。監督は俳優としても活躍するマイク・バインダー。出演は「ボーン・スプレマシー」のジョアン・アレン、「ワイルド・レンジ 最後の銃撃」のケヴィン・コスナー。

2005年製作/117分/アメリカ
原題:The Upside of Anger
配給:ギャガ・コミュニケーションズ=アニープラネット
劇場公開日:2006年6月3日

ストーリー

ある秋の日、テリー(ジョアン・アレン)は夫が家を出て行ってしまったことに気付いた。恐らくスウェーデン人の秘書と駆け落ちしたのだろう。それまで優しい母親だったテリーは、帰省中の大学生の長女ハドリー以下4人の娘たちにまで怒りをぶつけ、母子の関係はぎくしゃくし始める。テリーが酒で憂さ晴らしをしていると、隣人のデニー(ケヴィン・コスナー)が裏の土地の開発の件で夫を訪ねてきた。テリーは追い帰そうとするが、事情を知ったデニーは同情し、飲み友達を買って出る。地元デトロイトのラジオ局でDJをしているデニーは、元野球選手なのに、野球の話をしたがらない変わり者。気ままな独り暮らしの彼は四姉妹とも気さくに接し、その後もしばしば訪れては夕食をごちそうになる。母につい皮肉を言ってしまうハドリーは、まもなく大学へ戻っていった。放送業界を目指している三女アンディは、デニーの紹介でディレクターのシェプの助手に採用され大喜び。しかし、大学に進学させるつもりだったテリーは怒りに震える。冬。末娘のポパイは片想いをしていた転校生ゴードンとちょっぴり進展する。"男は片親に弱い"というアンディのアドバイスのおかげだ。次女エミリーはダンスの練習に打ち込むが、父への手紙をめぐって母と口論になる。ハドリーが大学の卒業式を迎え、娘の晴れ姿を誇らしく思うテリー。ところがハドリーはテリーの知らぬ間に妊娠し、結婚まで決めていた。憤慨し、両家の祝いの席で酔いつぶれたテリーは、酔いの醒めた後でさすがに後悔する。彼女は娘たちのために裏の土地を売る決心をするが……。

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映画レビュー

4.0まさかすぐそばに・・・

2021年2月24日
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映画は生き甲斐

4.0ケヴィン・コスナー演ずるデニー・デーヴィスは元大リーガーという設定ですが、『フィールド・オブ・ドリームス』も『さよならゲーム』も関係ありません。

2020年8月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ウルフマイヤー家の父親がスウェーデン人秘書といきなり駆け落ちした!残された母と4人の娘はいったいどうなるんだと、ぐいぐいとストーリーに引きずり込まれました。母親テリーはその事件をきっかけに怒りっぽくなり、元大リーガーの男が彼女に近づいてくる。やがて長女は大学卒業と同時にできちゃった結婚することになるし、次女はラジオ放送局の男と仲良くなってしまうし、三女はバレエダンサーの夢を断念させられることになるし、末っ子ポパイのボーイフレンドはなんとゲイだった・・・など。

 原題“THE UPSIDE OF ANGER”の通り、ポパイが学校の課題として「怒り」をテーマとしてアメリカの戦争や映画の暴力シーンに解説を入れていく伏線が面白い。デトロイト郊外の平穏な家族が父の失踪によって母と娘たちとの関係がギクシャクとしていく。その中で進路や自立心と積極的な恋愛感が、怒りっぽくなった母親にはもう手が付けられなくなっていくのです。怒りはやがて暴力を生み、それが解決するまで関係は修復できない。冷静になって考えることが大切であると訴えてきました。ただ、テロの報復なども盛り込もうと頑張っていた割には結論が見出せないという、アメリカそのものが内包する矛盾がそのまま家族ドラマに投影されていたような印象も受けます。

 全編、下ネタが散りばめられ、微笑ましくなること間違いなし。気に入ったのは末っ子のボーイフレンドがゲイである事実と、バンジージャンプが好きなのに自分はできないというエピソードがとてもよかった。娘たちの中では、三女エミリーを演じたケリー・ラッセルがお気に入り。彼女は『M:i:III』にも出演してるし、これからブレークするのかも。それにしても、男たちは皆優柔不断ですねぇ・・・

【2006年9月映画館にて】

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kossy
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