劇場公開日 2003年5月24日

「ざらっとした色合いが良い」ギャングスター・ナンバー1 白波さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ざらっとした色合いが良い

2022年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

DVD鑑賞
ロンドンを舞台にしたギャングの成り上がり物語。
ふと久々に観たくなりました。
スコセッシを思わせる暴力に溢れ、テンポも悪くないです。
マルコム・マクダウェルとポール・ベタニーの対比がまず良かった。
70年台のようなざらっとした色合いが自分の好みで、それと音楽が最高に良いんです。
ホテルでの殺害の件は、始まりの歌からその終わりまで見事でした。被疑者側の視点で見せる演出がまた良い。
ラストは「青春の光」のように一人取り残されたような寂しさがあり、もう憧れも・嫉妬する事も叶わない現実が描かれています。
この「成り上がりから退廃、そして消滅へ」ではないストーリーも、ギャングものでは新鮮でした。

白波