フォロウィングのレビュー・感想・評価
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最初から中二病
私の初ノーランはこれ。
昔レンタルで観てかなり良かったし友達にも勧めた。その後すぐに『メメント』観て、「あー、ダメになったな」と思ったけど、最初から冴えていなかったのだと今回確認できた。結局、私の若気の至りだったという結論だ。
まず、主人公が単なるバカで嫌になる。嗜好泥棒と女にハマっていく描写も中途半端でせっかく時系列シャッフルしてるのに思いがけない文脈が出会ったりズレたりすることで生じる高揚感がない。単なる思いつきで脚本書いて撮ったんだと思う。未熟なのではなく異なる時系列を扱うことに関して単に才能が無い。
ノーラン演出の特徴
・男女のわちゃわちゃが下手←今作でもホントに下手でしたね! 黒澤明の『七人の侍』を思い出しました。
・時系列シャッフルしてるけど意味がない←そもそも効果的に演出する技量が無いし異なる時間軸を挿入するタイミングに失望し続ける。鈴木清順を参考にしろよ、と言いたいがポテンシャルが違いすぎるか...
・自分の世界観に酔っている← 演出者として致命的な欠陥。これはテレンス・マリックと同種。
ただ、これ以降の作品群よりも優れていると思うし、良いシーンもいくつかあった。新作の度に駄作に対して頭を悩ます大衆を産み続ける才能は大いにある。
きっと矛盾なくピースはハマるのだろう
いつもの映画館で
おそらく今年一番のオッペンハイマーの監督の
幻のデビュー作というので急遽鑑賞
もう今日のこの時間しか合わない
先週プリシラを観たおかげでリピーター割引
あさってもレザボアドッグスを観るど
時系列シャフル こっからメメントにつながるのかと
インセプションとかインターステラーなどよりは
理解できた気分 70分と短めで酔っぱらってなかったので
白黒でチト眠気をもよおしたり
長髪髭と短髪髭なしの主人公が別人なのかと思ったりも
よく分からぬ部分はあるが
きっと矛盾なくピースはハマるのだろう
伏線回収もあったっけ
いいと思います
傑作サスペンスの宣伝文句に偽りなし!
ノーラン監督が公開25周年の2024年に日本での公開を熱望、4Kにアップデートして劇場公開って事ですが、良かった。
最後、ズシーンと胸にキタ。
エンドロールが流れる中、なかなかの余韻でした。
ノーラン監督の中で、かなり好きな方に入る。
『メメント』や『インセプション』や『テネット』より好き。
上記の作品と比べても、わりと分かりやすいのでは?
スコアは、70~75点ぐらい。
点数だけで表すと、まあまあランクに入っちゃうけど、傑作だと思う。
傑作サスペンスの宣伝文句に偽りなし!
主演のジェレミー・セオボルドは、エドワード・ファーロングに似てる(笑)
アスタ・ラ・ビスタ、ベイビー!
けっこう面白い
今では大予算の超大作を手掛けるノーラン監督が、非常につつましい作品を撮っている若手時代を思うと心がきゅんとする。時系列がやたらと前後するなど今も続く作風だ。分かりにくくはなくて、けっこう面白い。いたずらに他人の後をつけると言う悪趣味な遊びも面白い。
面白い
ストーリー・テリングは本当に鋭い。最初は謎だらけで少しずつ分かってきた感じがして最後にまたプロットツイスト。画質は25年前のものでかなり雑だけどいい作品。ちなみに2回見に行ってやはりまだ何もわからないままで見るのと結末が分かって見るのが気持ちが全然違った。
時間軸の
拗れ交差、交錯が存分に盛り込まれた
ノーラン印満載の映画
主人公の名前にコブ、コッブと言う名前が付けられていることから、この時よりインセプションの構想があったのか?と鑑賞中の余計な思考に悩まされる。
とはいえ、コッブのパートナーとの絡みなど
ハッとするシーンがジワッと妙味を味わえ最高だ◎
派手な装飾や、ゴージャスなCGが無くても
十分面白い映画はできるんだ。
と言うことを改めて思い出させてくれた。
素晴らしい作品👍
これからもノーランをフォロイングしたい(^^)
ザファーストノーラン
時間系列がシャッフルされていて、パルプフィクションを思い起こさせられました。
ノーラン監督作品は複雑な物が多い印象ですが、今作はノーラン節を感じさせながらも最後に「そう繋がるのか!」と理解する事が出来ました。
初めてのノーラン作品としてもオススメです!
ノーランは、私たち観客に挑戦していた
作家志望の失業中の若い男(自分のことをビルと呼ぶ)が、ロンドンの街で見知らぬ人を尾行する(Following)が、しっかりした身なりの男(コブと呼んでいた)と巡り合う。男の空き巣狙いに同行するうち、男の勧めに従って、髭を剃って髪を短くし身なりを整えるようになる。ところが、映画では、ビルは冒頭で、既に短髪になった姿で出てきて、すぐにコブと初めて出会ったところがフラッシュバックされる。当然、その頃はまだ長髪だから、見ている方は一瞬、戸惑う。このように、ノーランは見ている者を緊張させ、戸惑わせる。その後もずっと。
若い男は作家志望だからか、ドストエフスキーの「罪と罰」の訳本をガイド本と共に読んでいる。これはきっと監督が、若い頃UCLで英文学を専攻していた影響だろう。ハリウッド映画にドストエフスキーなんて出てこない。見ている方は老婆殺しがあるかなと思っていると、実際、コブはそれを示唆する。ところが、相手は全く違っていて、それは最後に種明かしされる。
この映画は、98年ノーランが脚本、監督、撮影を務めて共同製作した彼にとっての最初の長編映画であることがよく知られている。低予算のためモノクロであり、かつ撮影用の照明がなく、多く自然光の下、手持ちのカメラで撮影されている。曇って、いつもどんよりとしたロンドンの情景によく合っているが、コントラストの強いフィルム・ノワールとは趣を異にするように思う。
文学の世界では、デビュー作にその作家の全てがあると言ったのは、三島由紀夫だったか、私も全くその通りだと思うが、ノーランの「Following」もまたその例外ではなかった。常に新たなトピックを提供し、観る者に緊張を強いる。
粗削り感がない
デビュー作と聞いて、「粗削りだが尖った作品」を期待してたけど予想に反してアマチュアらしさのない、全体的に質の高い映画だった。
パンフレットには低予算を補う様々な工夫について述べられていて、ノーランのこだわりの強さに感心した。みんなパンフ買おう。
小さいスクリーンの劇場で鑑賞したが、始まりからその小さな画面にぐっと引き込まれた。普通におもろい。
メメントを彷彿とさせるお得意の時系列シャッフルのせいで見事にミスリードをくらう。こういうことしてくるノーランすき。
結論:「インディー映画にしては」とか関係なく名作
ノーラン苦手な両親にこれなら勧められるな💕
池袋シネマ・ロサ観賞デビュー✨
ノーラン作品は嫌いではないものの、“観終わった後になんかドッと疲れる”印象が強過ぎて、『オッペンハイマー』を午後から観ようと計画してる同日に“勝手にノーラン祭り”することに若干の躊躇はしたものの『迷うならままよ❗️』と飛び込んだ本作。
いや〜〜〜〜傑作でした✨✨✨✨✨✨
初回長編作品でありながら“ノーランism”とでもいうべき時間の魔術がしっかりと存在。取り調べのシーンから始まるけど、どうして取り調べられているのかは明かされない。時間をあっちにこっちに飛びながらその謎を解明していく王道ノーラン作風は初作品から健在。それでいて、今のような3時間コースではなくコンパクトに70分に納めてくれているため(最近超長編続きで少しお疲れ気味な私を含む)観る側への配慮もバッチリ👌(←超長編否定ではない。今がお疲れ気味😅)
見ながら“これってこーゆーお話かしら??”と自分なりにストーリー予想を立てながら観て、観進めるうちに答え合わせをしていくんだけど、自分の予想の斜め上をいく『最後の一捻り』があるとうーしいんだけどこれは正にその捻りをくれました💜
◇初期の時間の魔術師
クリストファー・ノーラン監督の初長編作品がリマスターされて劇場で上映されていたので鑑賞してみました。モノクロ手持ちカメラ🎥で切り取られるロンドンの下町、サスペンス仕立ての濃密さ、背景には不穏な音楽。
そして、お家芸である「解体+編集された時間軸」がこの時点で完成されていることに驚きました。時系列を入れ替える編集手法の類例は他にも見られるかもしれませんが、ノーラン監督が切り取る時間、場面には独特の緊張感があることに改めて気付きました。
一つは、モノを拡大して描写する手法(ここではピアスとかポートレート写真とかハンマーとか) もう一つは、俳優達の目付きの緊迫感。鑑賞しながら、だんだんと胸の奥に迫ってくるような、胸騒ぎしてくるような感覚が蠢きます。
都会に住む分裂病気質の若者の独白、撲殺される老婆のエピソードはラスコーリニコフ(罪と罰-ドストエフスキー)を、無意味な尾行(Following)は、ガラスの街(オースター)を想起させました。改めてノーラン世界を探究し直してみたくなるようなそんな作品でした。
全てが収斂されていく
長編初作からノーランの入り組んだ構成がある
全編を盛る音楽も彼の世界
小説家志望の覗き趣味から、空き巣へと物語は入っていく
そしていわくありげな女との交情
指を潰す金槌、殴りつける金槌、盗まれたピアスや下着や女の写真、盗まれたクレジットカードとサイン
そして消えていく本当の事実
いくつかの作品の原点を見た気がする
クリストファー・ノーランって「メメント」が初監督作だと思っていた。世に出てきたのが「メメント」ってだけで誤ったイメージを持っていたのだろう。それでも、ノーランの初監督となったら観ておくべきと思ってしまった。
誰かを尾けるようになった主人公が、尾行していた一人の男に話しかけられるという設定。時系列をいじった物語だが、それぞれ髪型、顔の傷でわかりやすく区別しているから、どの時の話なのかをわかりやすくしている。このあたりの時系列のいじり方が次の「メメント」につながったのかなと推測してみる。
正体不明のバディの存在とか、実は…という結論を提示する手法は「TENET」を思わせる。全編モノクロだからもっと昔の映画に思えてしまうのもわざとか。予算をかけずに面白い脚本で映画を撮るという、監督デビュー作として正しいあり方を見た。当時観たら斬新だ!となったかもしれない。それなりに面白かったけど、粗も目立ってしまうのも仕方ない。だって25年くらい前に作られたんだもの。
高校時代の友人に、1stアルバム好きのやつがいた。1stアルバムはバンド・アーティストのやりたいことや本質がつまっていると。もちろん例外もあるが、そうかもしれないと思う1stアルバムはたしかに多い。音楽の話ではあったが、この映画を観てそんなことを思い出した。音楽の世界では1stアルバムを超えられないバンドはたくさんいるが、クリストファー・ノーランはデビュー作を超えまくった。素晴らしい映画監督の原点を観たという意味で意義のある鑑賞だった。
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