劇場公開日 1972年10月14日

わたしは目撃者のレビュー・感想・評価

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3.0【初期、ダリオ・アルジェント監督作品。作品の趣は良いが、無茶苦茶ストーリー展開が粗い作品。音楽はヤッパリイタリアンプログレッシブバンドの雄、ゴブリンが良いな。】

2023年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

単純

難しい

■盲目の老人・フランコは失明して新聞記者を辞めて以来、姪のローリーと暮らしていた。ある夜、外を歩いていると車内で言い争う声を聞いたフランコ。
 ローリーにその男の顔を見るように言ったフランコは、次の日、その男が死んだということを知る。

◆感想

・とにかくストーリー展開が粗くって、自分の頭が悪くなったのかと思う程である。

・だが、作風は今作後のダリオ・アルジェント監督作品を彷彿とさせており、ショッキングな残虐描写はこの頃から健在化している。

<ダリオ・アルジェント監督作品は、ヤッパリ、イタリアンプログレッシブバンドの雄、ゴブリンが合っているんじゃないかなと思った作品でもある。>

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NOBU

3.09尾の猫の尾を紐解けば…

2018年9月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

単純

ダリオ・アルジェントの監督2作目。1970年の作品。

盲目の元記者がある夜幼い姪と散歩中、停車中の車の中で男たちが言い争う場に遭遇。
翌日、染色体研究所で強盗未遂事件が起き、研究所関係者だった車の男が殺される。
記事を書いた若い記者と共に、不可解な事件を追う…。

眼球のどアップ、鮮血の見せ方、轢死や絞殺や刺殺など痛々しい殺し…印象的な描写はあるものの、前作よりアルジェント色は控え目。
ヒッチコック路線のオーソドックスなサスペンス。
ある研究に端を発し、謎究明のサスペンスとして面白味はあるが、犯人やオチなどちと物足りなかった。

主人公と可愛らしい姪のコンビがユニーク。
にしても、元記者の勘か、盲目故の研ぎ澄まされた感覚か、座頭市ばりに鋭い。

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近大

2.5アルジェト監督第2作目は淡々と

2018年6月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

・姪のローリーを連れた盲目の元新聞記者の老人と現役新聞記者が染色体研究所で起きた連続殺人事件の謎に挑むサイコスリラー
・列車に巻き込まれるカットやラストの犯人がエレベーターのコードに手を擦りきらせて落下するラストのカット割りが独特で唯一監督の味が出てた
・何度か挿入される犯人の眼球のどアップ
・ローリーちゃんがおませ可愛い
・ラストに現れる犯人に、…であんた誰?

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mimiccu

3.5電車に轢かれた描写

2015年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

盲目の人が目撃者という設定は面白いのに、その後のプロットはありきたりで、盲目故にという部分もないのが残念だった。アルジェント監督の作品はプロットに凝るタイプではないから仕方ないか。
殺人の描写やそこに至るまでの演出、床屋でのひげ剃りシーンや墓でのシーンなど、観る人に緊張させたり痛みを想像させるのが巧みで、そこは良かった。

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佐ぶ

4.0九尾の猫

2011年11月9日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館、DVD/BD

怖い

単純

前作「歓びの毒牙」の成功により、アルジェントの方向性は決定的になってしまいます。

元来、様々なジャンルに興味を抱いていた彼はこうした立場をあまり良しとはしていなかった様です😓
(それが証拠に「ミラノの五日間」という歴史コメディを後々監督しております😅)

会社の意向で急遽撮影にのぞんでしまった本作は、外部からの干渉も激しく、アルジェント自身が語る様に、充分な想像性を発揮出来ておらず、米国映画にありがちな予定調和な物語となってしまっております。

とはいえ、彼の持つ美的な構図は随所に見受けられ、魅惑的なカメラワークも更にテクニックが向上しております‼

特に犯人からの視点映像は前作とは違い、縦横無尽に這いずり回ります😅
これが、単調になりがちな物語に、不気味な雰囲気を醸し出しておりました。

また、本作から、アルジェントの特徴である「痛い演出」が顕著になり始めております。

アルジェント作品の犯人は、ただ殺すのではなく、日常生活で誰しもが、「こうすりゃ痛いでしょ」と感じるシークエンスをわざと加えて殺害に及ぶのです😨

こうする事によって、殺人という非日常的行為が、理解出来る痛みと共に身近なものとして観客に伝わります。
伝わる事により、作品の描く非日常にのめり込める効果を発揮しているのです。

アルジェント作品を御覧になった方ならば、理解して頂けると思いますが、殺害行為における一見意味のない犯人の執拗な責め苦😓

あれ痛くないですか?

そういう意味だったんですよ😅

この様に、異様な迄に殺人という行為に拘るアルジェントですが、彼のもう一つの特徴が本作でバーストしてます。

それは、
「犯人には最高の死を用意している」
と、いうもの😓

真顔でこんな事言うんだから、確実に常人では計り知れない斜め上をいってます😓😓😓

アルジェントが語る様に本作の犯人も凄い目にあってます😨

ただ、「サスペリアPart2(Proffond Rosso)」のカルロ虐めには劣りますが…😅
というか、あれを越える非道で残虐な殺し方はそうそうお目にかかれるもんじゃありませんし…😨

とにかく、後のアルジェント作品の骨子となるあらゆる要素の土台が発見出来る作品です‼

ファンの方は是非❕

そうでない方は要注意‼
下手な興味で手を出すと爆死します😅

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かもしだ