劇場公開日 1979年9月1日

「バート・ヤングさんを偲んで」ロッキー2 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0バート・ヤングさんを偲んで

2023年11月18日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

幸せ

バート・ヤングさん
10月8日にロサンゼルスにて83歳で他界

初観賞
主演監督脚本シルヴェスター・スタローン
監督脚本なんて当たり前
監督主演ならクリント・イーストウッドやジャッキー・チェンなどわりといる
しかし監督脚本主演となるとチャップリンと北野武しかしいまは思いつかない
実際のところ他にもいるだろうけど
あと最近では多才な活躍を見せる能年玲奈
それを思うと凄いぜのんちゃん
主演監督脚本となると野球でいえば打っては打率3割ホームランキング投げては二桁勝利おまけに盗塁20の大谷翔平クラスの忙しさ
さんまの証言によると北野武監督は映画撮影でいざ本番のときに「俺がいないぞ」と怒ったらしいがスタローンはそんなことあるまい

あらすじ
アポロとのタイトルマッチに判定で負けたロッキーは目の負傷も影響し引退を決意した
試合は話題となりロッキーは時の人として一躍スターになった
すっかりリッチになったロッキーはエイドリアンと結婚
順風満帆に思えたセカンドキャリアのはずが台詞がうまく言えずCMタレントを断念
ポーリーの紹介で精肉工場で働き始めるもは不景気による人員整理ですぐに解雇された
エイドリアンは再びペットショップで働き始めロッキーはミッキーのジムで働くことになった
その一方でロッキーとの試合は実質的に勝利していないとの評価が多数派で誹謗中の嵐にアポロのチャンピオンとしてのプライドはズタズタ
なんとしてでも再戦し誰もが認める完全勝利を目指してアポロは執拗にロッキーを挑発した
斯くしてチャンピオンをかけてロッキーとアポロとの再戦が決まった
はじめは現役復帰に反対していたエイドリアンだったが出産後ロッキーの背中を押した

今さらだがスタローンは生まれつき滑舌が悪い
それが逆に唯一無二の味になっている
マッチョだが不器用な男を自己演出している

CM監督が辛辣
どうやら監督は素人相手の仕事は本来ならお断りでイヤイヤ引き受けたようだ
たしかに馬鹿な格好でランボーかなと思いきや原始家族みたいな姿にされていた
日本もそうだがアスリートには最低限度の敬意を払って貰いたいものだ
本人が積極的でノリノリならいいのだが

ロッキーを発奮させるために捲し立てるミッキー役のバージェスの芝居も良い

気のせいかバート・ヤングが痩せている
他の出演作で役作りをした結果だろうか
帽子をかぶってカッコつけてる

ロッキーとエイドリアンの間に生まれた赤ん坊は既にフサフサでまるでチンパンジーのようだったが他人からすればそんなもんだろう

待ってました!
ロッキーのロードワークにロッキーのテーマ

やはり最大の見せ場はロッキーとアポロのタイトルマッチ

今回はエイドリアンがリングにかけつかない
それがちょっと残念な気もする

『ロッキー』シリーズは全人類の応援歌だと感じた

2でやめとけば
あとしばらくたってファイナルでシリーズ終了しておけば
悔やまれる

あとバルボア夫妻が家を見にくるシーンがあるが夫婦だけの内緒話でエイドリアンがたぶん「non-speaking」と言ったと思う
自分にはそう聞こえた
翻訳では「わかっている」となっていた
なるほどなと思った
その発想はなかった

配役
ボクシングを引退しエイドリアンと結婚したロッキー・バルボアにシルヴェスター・スタローン
ロッキーの妻になりやがて孕ったエイドリアン・バルボアにタリア・シャイア
エイドリアンの兄でロッキーの友人のポーリー・ペニーノにバート・ヤング
ジムを経営する老トレーナーのミッキー・ゴールドミルにバージェス・メレディス
ロッキーとの再戦を目指すチャンピオンのアポロ・クリードにカール・ウェザース

野川新栄