ローラーとバイオリン

劇場公開日:

ローラーとバイオリン

解説

ロシアの名匠アンドレイ・タルコフスキーが、国立映画大学の卒業制作として手がけた監督処女作。エリート少年と労働者青年が織りなす交流を瑞々しいタッチで描く。バイオリンを習っている少年サーシャは、近所の悪ガキたちにいじめられているところを、ローラーで整地作業をしていた青年セルゲイに助けられる。これをきっかけに親しくなったサーシャとセルゲイは、階級や年齢の差を超えて心を通わせていくが……。

1960年製作/45分/ソ連
原題:The Steamroller and the Violin
劇場公開日:1965年3月

スタッフ・キャスト

  • イーゴリ・フォムチェンコ

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映画レビュー

3.0普通に映画

2023年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

この映画は見ないといけないというわけではないが
普遍的なカタルシスを、ネームバリューとしっかりした演出力で支えて
現代でも見るに堪えるものにしている手腕はさすがの一言。

クソ映画でないだけでも非常に素晴らしい短編。

1965年といえば、今から70年近く前になるのに…
すごいね。

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Nov

3.5短いけど、ホッコリして、良作

2023年2月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

7歳の男の子と、ある青年の、交流物語。

舞台は、1960年のソ連。

『ベルファスト』思いだした(笑)

『赤い風船』の模倣らしいんですけど、観てません。

え!こんな終わり!!って終わり方です(笑)

時間は45分!もっと観たい!!(笑)

短いしスルーしようか迷ったけど、観て良かった、出会えて良かった作品です。

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RAIN DOG

1.0この既視感は?

2022年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ん?この既視感、どこかで見たような…
んんん?あ!赤い風船!
と思ってたら…
実際、ホントに『赤い風船』の翻案映画だったらしい。
たぶんオマージュなんだろうが、あそこまでの完成度の作品の翻案というのも、なかなかのチャレンジというか、学生にありがちな、あまりに好きすぎて思わず作ってしまったというヤツ?
まさにタルコフスキーも若かったねえ〜といったような内容。
結果『赤い風船』のような切なく泣けるイノセンスも特になく、翻案元には遠く及ばないのだが。
というか、たぶん翻案を考えた時点で、
元のファンタジーな世界から逸脱して、もっとリアルな現実社会での関係性などを映そうとしたのだと思うが。
尚、もうこの時点で、この監督の独自の作家性は、鏡の多用だったり、メタファーの林檎だったり、もう諸々と既に表現されている。
しかし、学生時代のタルコフスキー君『赤い風船』好きだったのね。これはちょっと意外ではあった。

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osmt

4.0【思い出されること】

2021年7月2日
iPhoneアプリから投稿

この短編は、なんか好きだ。
まあ、スコアとしては、そこそこなのだけれども、タイトルの「ローラーとバイオリン」もなんか良い。

タルコフスキーは水の表現を取り入れることで知られているが、この映画処女作の水溜りに太陽が反射して、その光がサーシャとセルゲイをゆらゆら照らす場面は、2人が瑞々しく見え、とても美しいと感じる。

サーシャとセルゲイが、それぞれ仕事と習い事の道具(つまり、ローラーとバイオリン)を通じて、心を通わせる感じもよく伝わってくるし、昔、僕自身が、ダンプとか作業車に興味津々で、こうした働く車を操る大人を尊敬の眼差しで見ていたことが思い出されるのだ。

それに、最後、サーシャは映画に行けず可哀想だったけれども、子供の時分は、親がこんな風に口うるさく介入してきて、あれこれ煩わしかったことも思い出した。

子供は、世界のどこにあっても似たようなものなのだ。

セルゲイは女性と映画に行けたようだし、まあ、大人は大人で上手くやってますよ。

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ワンコ
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