リトル・プリンセス

劇場公開日:

解説

逆境にもめげず、明るく強く生きる夢見がちな少女の姿を優しい視点で描いたヒューマン・ストーリー。全米公開時には女性観客の強い支持を得て、異例の再ロードショーが行われた。原作は、『秘密の花園』『小公子』などの児童文学の名作で知られる女性作家、フランセス・ホジスン・バーネットの『小公女』で、名子役シャーリー・テンプル主演の「テンプルちゃんの小公女」(39)に続く2度目の映画化。監督はメキシコ映画界出身で、米国のテレビシリーズ『堕ちた天使たち』(V)の1編『Murder Obliquely』を演出したアルフォンソ・クアロンで、彼にとって初のアメリカ映画。脚本は「マディソン郡の橋」のリチャード・ラグラヴェネスとテレビドラマ『Afterburn』のエリザベス・チャンドラー。製作は「クイズ・ショウ」のマーク・ジョンソン、エクゼクティヴ・プロデューサーは、映画監督ノーラ・エフロンの妹で、作家でもあるエイミー・エフロン。撮影は「雲の中で散歩」のエマニュエル・ルベスキ、音楽は「カリートの道」のパトリック・ドイル、美術は「バットマン リターンズ」のボー・ウェルチがそれぞれ担当。出演は、1万人の中からヒロインに選ばれた10歳のリーセル・マシューズ、「白馬の伝説」のリーアム・カニンガム、『ブラック・ビューティ/黒馬物語』(V)のエレナー・ブロン、「ハネムーン・イン・ベガス」の子役ヴァネッサ・リー・チェスターほか。

1995年製作/アメリカ
原題:A Little Princess
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1995年12月16日

ストーリー

母を亡くし、父のクルー大尉(リーアム・カニンガム)の深い愛情を受けて育った少女セーラ(リーセル・マシューズ)は、父の任地インドで幸福に暮らしていた。ところが、父が戦地に赴くことになり、ニューヨークの厳格な寄宿学校に入学することになった。インドでのびのびと自由に暮らしてきたセーラの天真爛漫で、誰にでもはっきりものを言う性格は、独裁者のような校長のミス・ミンチン(エレナー・ブロン)や、厳しい校則に縛られたクラスメートたちを戸惑わせる。彼女は、食事中は絶対に口をきいてはいけないという馬鹿げた規則に異を唱え、校長の命令で誰もが話しかけようとしなかった下働きの少女ベッキー(ヴァネッサ・リー・チェスター)と友達になった。一方、セーラが語るインドのプリンセスの物語に、クラスメートたちは夢中になり、気持ちのままに素直に行動する彼女によって、学校のムードは少しずつ変わっていった。だが、ある日、父親の戦死の報が届く。孤児となった彼女は屋根裏部屋に追いやられ、ベッキーと共に下働きとして働くことに。最愛の父を失い、校長の屈辱的な仕打ちを受けながらも彼女は、これまで以上に誇り高く生きようとする。そんな彼女を「まだお姫様の気分でいるの?」となじる校長に、セーラは「女の子はみなプリンセスだわ。あなただってそうでしょ、忘れたの?」と毅然と答えた。やがて、彼女は隣の家に住むインド人の下男と知り合う。その家の紳士は、なんとセーラの父の親友で、彼女を長い間捜していた。紳士は彼女を引き取り、セーラはついに幸福を掴んだ。

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映画レビュー

2.0正統派おとぎばなし

2022年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

萌える

緑にあずけられた緑は豊かな空想力を発揮し緑たちの人気者になるのだが父が戦死し小間使いに落とされてしまう。

正しい画角と正しい緑で上手に撮られた佳作。
確かに間違ってはいない映画なのだが、ひねりがない分退屈でもある。

今週の気づいた事:大人にはエッジが必要

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ほとはら

4.5美しい映像と少女の愛らしさに心が洗われる素敵なファンタジー

2022年1月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アルフォンソ・キュアロン監督(後に2回アカデミー監督賞受賞)による1995年公開の米映画。脚本はリチャード・ラグラヴェネーズ(マディソン群の橋の脚本)、エリザベス・チャンドラー、撮影がエマニュエル・ルベツキ。原作がバーネットの小公女、配給はワーナー。

出演は、リーゼル・マシューズ、リアル・カニンガム、エレノア・ブロン。

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Kazu Ann

3.0小公女ってこんな話だったんだ。

2021年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 アルフォンソ・キュアロンの初期作品はやっぱり子供向けといったイメージ。これが『天国の口、終りの楽園』や『トゥモロー・ワールド』、『ゼロ・グラビティ』、そして『ROMA ローマ』を撮るにまで変遷するのですね。

 主人公のセーラ(リーセル・マシューズ)の幼くも愛嬌を振りまく演技が実に魅力的で、話す内容は空想の物語ばかりなんだけど、これがまた引きずりこまれてしまう。インドに住んでいたこともあって、インド人中心だが、『アバター』みたいな真っ青な顔だとか、先見の明があったのかもしれない。そして、女校長ミス・ミンチンの嫌らしい独裁者然として態度、セーラの父の訃報を受け取った途端に態度が変貌するのも憎々しく描かれていた。

 まぁ、世の中、すべて金だよの~

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kossy

3.5ファンなら必見

2021年1月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:3.4
キュアロンとルベツキの最強タッグ。
起承転結の味付けは薄味だが、それを補うに充分すぎるほど匠な2人なので、ファンなら必見であろう。
最後のセーラの父を呼ぶ叫びは、しっかりと涙を誘う名演ではあった。

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カメ
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