劇場公開日 1999年9月11日

「モンロー」リトル・ヴォイス kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0モンロー

2021年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 マイケル・ケイン演ずるレイ・セイが有望新人を発掘したと喜び、母との結婚話はそっちのけとなる。元々胡散臭い芸能プロモーターという男と、若干クレイジーな母親の関係だ。

 LVがマリリン・モンローを好きだと言う台詞に対して、「モンローと言えば、マット・モンロー」という答え。60年代音楽のネタも満載なのだ。「虹の彼方へ」を唄うLVに、「ジュディー・ガーランドとシャーリー・バッシーが家でココアを飲んでいる」という台詞は微笑ましい。前座のテイク・ファットや豚笑いするセイディも面白い。

 やがてレイはLVを何とかブーの店であの手この手で歌わせようとするのだが、最初のステージではほとんど歌えず、ようやく1度だけステージに立つことになる。

 ステージのセットが鳥篭になっていることやビリー(マクレガー)の飼っている鳩にも象徴されるように、閉じこもった世界から飛び出したいことを表現いると思います。それでもラストの展開はもうちょっと練ってほしいところだ。マイケル・ケインの切れた歌も最高でした。ただ、選曲や映画の台詞のチョイスはイマイチわからない。やっぱり出るか『オズの魔法使い』といった感じでした。

kossy