劇場公開日 1972年7月20日

「朝鮮戦争」ラスト・ショー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0朝鮮戦争

2021年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 全編白黒のこの映画、女優たちをいっぱい脱がせているからそうしたのであろうか。80年代に流行るコメディタッチの青春映画からコメディを抜いたような映画だ。そして一連の青春映画と違って、子供たちよりも大人の方が処女性にこだわりがなく、子供たちにむしろセックスを勧めているいるかのような不思議な世界だ。

 賞を多数獲得しているが、編集のせいか時の流れの扱いが手抜きすぎるし、作品としてはダメだ。いつのまにか数ヶ月経っていたり、いつのまにか友達の恋人を寝取ったり・・・真面目に作ってはあるが、出来は悪いと感じる。普通なら男の友情をメインにするような気がするのだが、後半に無理矢理付け足したような感じで、男たちの「誰とやって、誰と別れた」とかいう会話に成り下がってる。タイトルのテーマである映画に関しても一工夫欲しいところだ。助演男優賞獲得は頷けないが、助演女優賞は納得です。それでも可愛さだけのシビル・シェパードは何にも無い・・・脱いでるのに。

 ベトナム戦争への反戦気運が高まる世の中であっても、この映画のスタッフは朝鮮に出兵するという意味を「東洋女性とやりにいく」だけとしか考えてないんでしょうね。朝鮮戦争の件が無ければ評価はもうちょっとだけ上がる。

kossy