劇場公開日 2022年11月4日

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ライムライトのレビュー・感想・評価

全26件中、21~26件目を表示

3.0●頑固なオヤジの物語。

2017年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

今や昔の喜劇王。酒浸りだ。ある日、うら若き娘の命を救う。奇妙な同棲が始まる。喜劇王は返り咲きを狙うも世間は冷たい。ピュアな娘は才能を開花する。やがて娘の前に魅力的な若者が。葛藤するふたり。

オレなら寂しさに負けて娘の世話になっちゃうなあ。
よくも悪くも頑固はほどほどがいい気がする。

赤狩りの逆風下での作品と考えると、思うところがないわけでもない。
チャップリンはなにを思ってこの作品を作ったのだろう。
主題曲「エターナリー(テリーのテーマ)」が心にしみる。

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うり坊033

4.54.4

2016年4月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

難しい

今まで観てきたチャップリンの映画と少し違った。チャップリンが歳をとっていたからというのもあるけど、今までにない深妙さがあった。とは言っても、笑えるし最後には泣ける要素もある。

この映画は名言がたくさんあった。よく知られた有名な名言もあるけど、バレリーナを励ますときとか、結構深い名言をよく言っていた。
「生きる意味なんていらない」とか「瞬間を生きろ」とかとても勇気づけられるし、安心する名言がたくさん。
そして1番印象的だったのが「客は個人としてはいい人達だが、集団になると頭のない怪物で、どの方向にも向けられる」という台詞。政治家や広告代理店などから、ぼくたち大衆はしばしば愚かな民としてみられている。それは一体どういうことで、何が問題で、本質は何なのかしばらく考えていたので、この台詞を聞いたとき、とても心に響いた。

とても哲学的で重たいテーマを扱っているにも関わらず十分に笑えて、あれだけ楽しく観られるのだから、チャップリンは本当に天才だと思った。チャップリンが道を歩くだけでそこに世界ができるので、彼はもう芸術家でもあると思う。

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onaka

3.0リアル

2014年11月25日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

自らが喜劇王なのにこんな物語を作るなんて。途中観てて切なくなった。ただ最後の舞台での演技はホント別人。これが喜劇役者。音楽も切なさが出てていい曲。ピアノの男性は実の息子らしい。そこは監督、製作の特権か。しかし長編なのが観てて辛い…。もっと短くて良いのに。長い。

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がい

5.0暖かい光の方へ

2014年10月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

笑える

幸せ

「人生に意味はつけなくていい、その瞬間を真摯に生きることが、その人の生を美しく豊かにする」ということを今作から感じ取りました。

SPRING HERE ♪
(春がここに 鳥が鳴く スカンクが這い回り 愛を求めてしっぽを振る・・・)
カルヴェロが見た夢の 愛の歌のシーンが、私のダントツお気に入りです。

二人の恋は春の目覚めのように始まり、生命の清水が樹木の間を流れていくように、少しづつ思いを積み重ね、途切れぬ愛を温めてきました。
それぞれが助けが必要な時に、引きつけ合うように寄り添える二人が慎ましいと思いました。また、テリーの、カルヴェロに語りかける時の、内面から溢れ出る美しさに心奪われました。

幸福と哀愁はいつもセット。生きるということの喜怒哀楽が素直に伝わってくる作品に感動できたことも嬉しい。
この素敵な出会いを契機に、他のチャップリン作品も観てみたいと思いました。

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sonje

4.0泣きそうですよ、私

2014年4月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

笑える

悲しい

なんだろうか、このストレートな感動は…
ひねくれたところも、格好つけたところもなく、ただただ映画の感動をもたらしてくれる、そんな映画だったよ… 現代の多くの映画でどこか欠けている素直さが、ここには詰まってるような気がしました。
テリーがポスタントの前で初めて踊る時の証明の美しさったらないよ。テリーの成功の瞬間を見つめるチャップリンの表情の純粋さったらないよ。
ちょっとうまく言い表せないですけど、心動かされる映画でした。

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チャーリー

3.5挫折の後も人生は続く

2014年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

難しい

幸せ

総合70点 ( ストーリー:80点|キャスト:70点|演出:60点|ビジュアル:60点|音楽:75点 )

 かつては栄光の日々を送った芸人が、身から出た錆で身を持ち崩しどん底生活を送る。彼の山あり谷ありの過去から、若き踊子との出会いから始まる年老いてからの新たな半生を描く。

 単純な再生の話でも幸せな話でもない。不幸な境遇を分かち合い支え合うことが出来る二人と、歳をとってからの恋とそれを受け入れられない戸惑いと、過去を捨て栄光を捨てしがない町の芸人として底辺の生活をする。そのような主人公の姿がやるせない。
 だが古い映画なので演出も古めで演技が演技っぽいし、舞台の場面はつまらなかったし時間も長くとりすぎだし実際長く感じた。話はいいから現代的な演出で再映画化すれば面白いかも。チャップリン自身の作曲の主題の音楽は良い。

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Cape God