ヤングガン2

劇場公開日:

解説

88年にアメリカで大ヒットした「ヤングガン(1988)」の続編で、西部史上のヒーロー、ビリー・ザ・キッドと新メンバーも加わった“警備団“レギュレーターズ”の活躍を描くアクション大作。エグゼクティヴ・プロデューサーはジェームズ・G・ロビンソン、ジョー・ロス、ジョン・フスコ、製作はアービー・スミスとポール・シッフ、監督はニュージーランドから初めてハリウッド進出を果たしたジョフ・マーフィー、脚本はジョン・フスコ、撮影はディーン・セムラー、音楽はアラン・シルベストリが担当。出演はエミリオ・エステベス、キーファー・サザーランドほか。日本版字幕は松浦美奈。カラー、シネスコ、ドルビーステレオ。1990年作品。

1990年製作/アメリカ
原題:Young Guns II
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1990年11月2日

ストーリー

大いなる西部開拓時代が終焉を告げようとしていた。馬に揺られて旅して来た老人が待ちうけていると、ハイウェイを車でやって来た新聞記者が駆けつける。老人は余命いくばくもない今、ビリー・ザ・キッドの死の真実を伝えたいと、自身の青春を語り始める。1978年、ニューメキシコ南部。リンカーン軍の戦いを生き延びたビリー・ザ・キツド(エミオ・エステベス)は伝説のアウトローとなり、その首に賭けられた50ドルを狙う賞金稼ぎや軍隊に追われる日々を送っていた。“警備団”のデイヴ(クリスチャン・スレイター)やパット・ギャレット(ウィリアム・ピーターセン)と行動をともにしていたが、根城であるフォート・サムナーの町まで軍隊の追跡は及んでいた。一方、“警備団”一の教養人のドク(キーファー・サザーランド)は足を洗ってニューヨークで子供たちの教師をしているところを捕まり、留置所で仲間のチャベズ(ルー・ダイアモンド・フィリップス)と再会する。ビリーたちは2人を助け農夫のヘンドリー(アラン・ラック)やビリーに憧れる孤児のトム(バルサザール・ゲッティ)が仲間入りするが、ビリーの無軌道さに愛想をつかしたパットは彼から去っていく。その結果、5人になった“警備団”は牧場王の異名をもつ権力者ジョン・チザム(ジェームズ・コバーン)に脅しをかけるが、そのためにチザムとウォーレス知事(スコット・ウィルソン)は手を組み、ビリー抹殺に本腰を入れる。彼らがそのビリー殺しを目的に保安官に任命したのは、パット・ギャレットだった。一行はビリーの恋人ジェーン(ジェニー・ライト)の営む売春宿に転がり込むが、パット一味に発見されメキシコを目指して逃走する。その途中、トムが銃弾に倒れる。小屋に隠れたものの既にパットたちに取り囲まれ、チャベズ、ヘンドリー、デイヴは逃げ切るが、ドクは倒れ、ひとり小屋に残ったビリーは捕まる。リンカーンの町に連行され、死刑判決も出たが、ジェーンの助けでビリーは逃走に成功する。フォート・サムナーの祭りの夜、出血多量でチャベズの死を見送ったビリーにパットの銃口が突きつけられ、銃声が響き渡る。全てを語り終えた老人は、自分こそそのビリーだと語り、いずこへともなく、去っていくのだった。(20世紀フォックス映画配給*1時間43分)

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第63回 アカデミー賞(1991年)

ノミネート

主題歌賞
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映画レビュー

3.5"Blaze of Glory"

2023年4月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

興奮

序盤から信じられない展開を特殊メイクで演じるエミリオ・エステヴェス、前作に比べると哀しげな表情や少し大人になったビリー・ザ・キッドが印象的でもあり、ドクとチャベスにとっては疫病神のようなビリーとの先の無い逃避行が無情にも死に近づくだけの虚しさが。

心機一転、クリスチャン・スレーターが虚勢を張るだけの軽薄な男を嫌味に演じるナイスキャラでバルサザール・ゲティがディカプリオみたいな存在感をデヴィッド・リンチに起用されたり今では霞んでる、テレンス・スタンプやジャック・パランスの大御所を一人で担ったようなジェームズ・コバーン、やはりヴィゴ・モーテンセンが一番の成功者でチョイ役ながら頑張っていた!?

前作では"リンカーン郡戦争"を題材にタンストールの敵討ちが如くマーフィへの復讐が目的であったが、続編の本作に関しては寝返ったパット・ギャレットに仕留められる迄を仲間を失いながら逃げるのみな行為で明確な目的は皆無でもあり、シンプルさに欠けた詰め込み過ぎに思える内容にも。

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万年 東一

3.5最後まで楽しませてくれました

2021年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

前作のキッドの成り上がりを描いたのと違い、彼が死に果てるまでを描いた物語。
今回も若いキャストが素晴らしく、やはりのちのスターばかり。
それどころかジェームズコバーン(ビリーザキッド/21才の生涯)まで出演ですよ。他にも拳銃の隠し場所等オマージュもみられます。
それと今回一番くっきりとしたのはサウンドでしょう。
前作のボテッとした感じと違い骨が太い。
そんな今回のサウンドトラックはボンジョビ、主題歌も彼によるものです。
しかしあくまで個人的な部分ですが、ここにジェフベックが参加している事です。彼が音の骨子を支えているようでした。
あと演出面では悪い意味でハリウッド化が進み、細かいところで何というか「グーニーズ」的なサービス精神が多く出てしまった感じがありました。
とはいえキッチリとキッドの晩年を描いており、彼の魅力はたっぷりと見て取れます。何よりエステベスが生き生きとしてるんですよね。
そんな物語最後のやりとりは伝記に記されていた通り。
ただ余りにもはっきりしない死の状況で色々な諸説があり、その中でこちらを選択したのはとても嬉しかったですね。
そして最高のタイミングで流れる「Blaze of Glory」、本当心くすぐります。
ビリーザキッドの生涯、最後まで楽しませてくれました。
やはり大好きな作品です。

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白波

3.5まるで新進気鋭の若手の宝箱や~!

2012年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

楽しい

興奮

いやー豪華ですよね。
1に続いて2も良いけど、このキャストが全てを語っています。

エミリオ・エステヴェス
キーファー・サザーランド
ルー・ダイアモンド・フィリップス
クリスチャン・スレーター

これだけでも今は一人ひとりが主役級!
現在では若手ではなくもうベテラン俳優です。
すっごく、一人ひとりのキャラがそれぞれのイメージにぴったり。

ガキみたいでやんチャなキッド=エミリオ・エステヴェス
少し、純な部分があって悪党に染まりきれていないキーファー・サザーランド、まじめで几帳面なルー・ダイアモンド・フィリップス、まさに
腕白なクリスチャン・スレーターいいね!

驚いたのは脇役でヴィゴ・モーテンセンが出ていました。
最後まで目立たず、意外な発見。
この演技では現在の活躍の芽さえ出ていません(笑い)

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としぱぱ
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