劇場公開日 1994年4月9日

「追悼 ロビン・ウィリアムズ」ミセス・ダウト 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5追悼 ロビン・ウィリアムズ

2014年8月12日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波、映画館

泣ける

笑える

幸せ

ロビン・ウィリアムズ死去。
最初、同姓同名の別人かなと思ったが、本当にロビンだった…(泣)

追悼として何か出演作を見ようとしたが、迷った悩んだ。
「ガープの世界」「グッドモーニング・ベトナム」「いまを生きる」「レナードの朝」「フィッシャー・キング」「フック」「グッド・ウィル・ハンティング」「パッチ・アダムス」…好きな作品だらけ。

ロビンと言えば、親しみ易い人柄で、笑わせ、心温ませ、感動させてくれる。そしてロビンにしか出来ない名演!…と考えたら、本作が自然と浮かんだ。

離婚を切り出された子煩悩な父親ダニエルが、家政婦“ミセス・ダウトファイア”に女装して、子供たちに会おうとする…。

昔から何度見た事か。
何度見ても面白い。

冒頭から、見事な声の妙技。さすが「アラジン」のジーニー!

ダウトファイアさんになってからはロビンの土壇場。
上品でお茶目なイギリス貴婦人にしか見えない!

時折ダニエルの本性が出るのがまた笑える。
妻の新恋人(00ナンバーを持つ前のピアース・ブロスナン)に果物投げつけたり、ビキニギャルに「おごるよ」とナンパしたり(笑)

子供たちは「パパの方がいい」と最初は懐かない。
ぽつりと「ここにいるよ」。
目の前、傍に居るのに、それを言えないもどかしさが静かに胸打つ。

終盤、同じ日同じ店で、家族と仕事の社長とそれぞれ外食する事になり、ダニエルになったりダウトファイアになったり、間違ったり…。
遂に家族に正体がばれ…。

ちょっと変わってるけど紛れもない家族愛の物語。
笑えて、楽しくて、ちょっと苦味がありつつ、最後は温かい感動。
ロビンの人柄そのもののような好編!

先日、続編の企画がスタートしたと聞いたばかり。
正直今更?とも思ったが、またロビンのあの芸達者な名演が見れるなら!と楽しみにしていた矢先…。

80〜90年代は何をやっても受けたロビン。
2000年代になってから、勢いに翳りが見え始めたのは否めない。映画での活躍より、薬物、リハビリ、鬱と言ったゴシップばかり聞くようになった。
それでも、「インソムニア」「ストーカー」での演技は衝撃的だったし、「ナイトミュージアム」ではまた笑わせてくれた。
自殺はあまりにもショッキング…。
でも彼は、世界中で愛された名優。
あの人懐っこい笑顔と温かい人柄を忘れる事はない。

改めて、ご冥福お祈りします。

近大
ゆ~きちさんのコメント
2024年5月7日

もう10年なんですね。日本でも衝撃的な自死が続き、もっと予防の研究が進むといいですね。マイケルジェイ・フォックスがまだ存命なのも、本当に嬉しいです。

ゆ~きち
ゆ~きちさんのコメント
2024年5月6日

共感ありがとうございました。

博識の近大さんらしい、ロビンの偉大な功績を改めて実感できたレビューでした。

ゆ~きち
りかさんのコメント
2024年4月21日

共感コメントありがとうございます😊
そうですね、楽しくおもしろかったし、考えさせるところも有りで。続編、夫婦が元に戻り、お互いちょっと反省して夫婦の演技バッチリで素敵な家庭になる、というストーリーだったかも❓ですね。コメディアンでもあったロビンさんならでは、ということですね。ありがとうございました😊

りか
りかさんのコメント
2024年4月21日

おはようございます😃
楽しく演技の妙が冴え渡る作品、
でした。
ロビン•ウィリアムズさんの奥様が、鬱という症状は、ロビンさんの病気のたくさんある症状の一つに過ぎない、その一つが原因となったかも、ですが、だいぶ病気で苦しんでおられたようにとれました。
もっとたくさん作品を観たかったですね🎁

りか