劇場公開日 1966年9月23日

「今となってはお粗末な映像」ミクロの決死圏 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5今となってはお粗末な映像

2013年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

総合:50点
ストーリー: 60
キャスト: 60
演出: 40
ビジュアル: 25
音楽: 60

 自分たちを縮小して人体に潜り込み、重体の患者を手術して助ける。そういう発想は悪くない。人や物の縮小は出来なくても、現代では超小型ロボットを人体に潜入させて手術をする研究は行われているし、特にこの当時としては面白い考えだったのだろう。

 だが映像が駄目。これにはかなりがっかりさせられた。この時代の最先端の美術を作ったのだろうと思うし、だからこそのアカデミー美術賞・特殊視覚的効果賞受賞なのだろう。
 でも現代の視点から見ればプラスチックと化学繊維のおもちゃや古いアニメにしか見えない。学生の文化祭の出し物のような安っぽさで、これで人体に潜っていると言われても全く実感がわかない。どう見ても人体の中にいるというよりも、おもちゃのような人工物に取り囲まれている。
 これほど映像で失望した映画もなかなか他にない。最後まで人体探検の世界にのめり込めなかった。

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Cape God