フレンチ・グラフィティ

劇場公開日:

解説

あこがれの都パリに留学したアメリカ人学生たちの恋と友情を描く青春ドラマ。製作はグロリア・カッツ、監督はカッツの夫ウィラード・ハイク(注・普通ヒュイックと表記されているが、「アメリカン・グラフィティ」で二人と一緒に仕事をしたゲーリー・カッツがハイクと発音していたので、ハイクと表記した)。脚本はカッツとハイクの夫婦が共作。撮影はブルーノ・ニュイッテン、音楽はリー・ホールドリッジが担当した。出演はマイルス・チャピン、ブランチ・ベイカー、デイヴィッド・マーシャル・グラント、ヴァレリー・クイネッセン、マリー・フランス・ピジェなど。

1978年製作/西ドイツ・フランス合作
原題:French Postcards
配給:パラマウント=CIC
劇場公開日:1983年4月29日

ストーリー

パリのフランス文化学院に、アメリカから60人の大学生がやって来た。むこう一年間フランスに滞在して、フランス文化の魅力を吸収しようと期待に胸ふくらませていた。ローラ(ブランチ・ベイカー)はせっせと名所に通い、故郷の恋人に絵葉書を送る。ルームメイトのメラニー(デブラ・ウィンガー)も誘うが、名所にひかれないメラニーにとって、ローラは偏執狂めいてうつった。一方、ジョエル(マイルス・チャピン)もガリ勉型。ある日、文房具屋に行って、売り子のトニ(ヴァレリー・クイネッセン)と知りあう。彼のルームメイトのアレックス(デイヴィッド・マーシャル・グラント)は、文化学院の経営者テシエ夫人(マリー・フランス・ピジェ)にのぼせあがる。ジョエルとトニの仲は急速に接近しついに結ばれる。テシエ夫人のあとをつけ廻していたアレックスの夢がみたされる日も来た。夫人の夫テシエ氏(ジャン・ロシュフォール)はもともとソルボンヌの教授だったが、いまは夫人の経営する文化学院の先生をしていた。ヨーロッパ中に学院を設立する計画を持つ夫人は、まずイタリアに分校を新設することにした。テシエ氏がそのためイタリアに出張することになったのだが、ひそかに愛人を同伴しようとしていることを夫人は知った。その腹いせに夫人はアレックスを自宅に誘ったのである。しかし、それも突然、テシエ氏が帰宅しておじゃん。心を傷つけられたアレックスはスペインヘ旅だつ。ジョエルも一緒だ。というのも、トニを学院の食堂へ連れて行ったら、彼女が前にもアメリカ人の留学生とつきあっていたことを知ったからだ。しかし、ジョエルはスペインに行くのをやめて、パリに残ることにした。ローラはフランス北部の町ランで開かれる中世祭にイランの青年サイード(マンディ・パティンキン)と一緒に出かける。ところが、途中のモテルで彼に犯されそうになる。意識を取りもどした時には、祭は終っていた。神経をやられ、風邪を併発して入院した彼女を仲間が見舞う。スペインから帰ってきたアレックス、トニと仲直りしたマイルス。ローラが退院するとアレックスが待っていた。一年の留学期間が終りに近づいた。学院では生徒たちの芝居が上演された。テシエ夫人は夫と別居している。ジョエルはトニをつれて帰国しようと考えていた。そこへ両親(G・コー、L・カーリン)がやって来て、スカンジナビアに三人で旅行しようといい出す。しかし、ジョエルは断わり、過保護な両親を振り切ってトニの手をとって逃げ出した。アレックスとローラは、ギリシャ旅行に旅だった。トニとジョエルはオルリー空港からアメリカに帰国する。彼は空港で新入生の出迎えに来ているテシエ夫人の姿を見かけた。

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