ブルージーンズジャーニー

劇場公開日:

解説

さえない中年男と二人の不良少女の友情と愛を描く。製作マイケル・グラスコフとアート・リンソン、監督は「男の出発」のディック・リチャーズ、脚本はジョン・ケイ、撮影はラルフ・ウールジー、音楽はアーティ・バトラー、編集はウォルター・トンプソンが各々担当。出演はアラン・アーキン、サリー・ケラーマン、マッケンジー・フィリップス、アレックス・ロッコ、チャーリー・マーティン・スミス、ハリー・ディーン・スタントン、ジョン・マクリアムなど。日本語版監修は高瀬鎮夫。テクニカラー、パナビジョン。1975年作品。

1975年製作/アメリカ
原題:Rafferty and the Gold Dust Twins
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1975年10月4日

ストーリー

高校を卒業してすぐ海兵隊に入隊し、20年もの軍隊生活を務めあげたラファティ(アラン・アーキン)は、いまはカリフォルニア州の運転免許検定官として退屈な毎日を送っていた。いつものように公園でランチタイムを過ごしていたとき、ふと知り合ったフリスビー(マッケンジー・フィリップス)と“ビッグ・マック”(サリー・ケラーマン)という二人の不良娘。ビッグ・マックは歌手志望、フリスビーは作家志望で、自分たちの“いかした旅行記”を現在執筆中だという。ラファティは会社に戻る途中、二人をハリウッドまで送ってやることにした。3人を乗せた彼のオンボロ車が走り出すと、突然フリスビーが後ろからラファティに拳銃をつきつけた。ニューオリンズに行けという。冗談じゃない。ロスからニューオリンズまで2 600キロ、彼には仕事が待っていた。日頃から意欲のない仕事ぶりでは無断欠勤でもしようものならたちまちクビである。頭にきたラファティは、立ちよったガソリン・スタンドで二人をふりきって逃げ出した。しかし彼は考えた。どうせこれから戻っても会社はクビだろうし、面白いことがあるわけじゃない。それならいっそのことこのイカレ娘たちと旅行をするのも悪くない。再び一緒になった3人は、ラスベガスに行って旅の資金作りをすることになった。そおこでは、ラファティが持前のポーカーフェイスと口で相手をまどわせて連戦連勝。一方娘たちも、よく出ているスロットマシンからコインをソックリくすねてボロ儲け。そんな3人のところに、ビーニー(アレックス・ロッコ)というおかしな男が近づいてきた。ベガスを案内するといってレストランに入ったのはいいが、食べ終わると3人を先にその店から出して、そしらぬ男に話しかけながらテーブルクロスに火をつける始末。他の客が大あわてで料金をおいて外にとび出すのにまぎれて男も涼しい顔で外へ出る。ところが、それを窓から見ていたフリスビーは、もう一度店に入って、他の客がテーブルにおいていった金をポケットにねじふせるズウズウしさだ。そんなゆかいな男とも、酒をくすねて来たときに、車のドアをまちがえたばかりに置き去りにせざるをえなくなり、また3人の旅が始まった。次はマックの故郷ツーソンに寄ってそこで金を借りてニューオリンズへ向かうことにしたが、ツーソンに来てみればマックの家は今やおちぶれていてそれどころではなく、父親に改めて勘当をいい渡される始末。フリスビーもラファティが欲しがっていた帽子を買うために、カモった若い兵隊(チャーリー・マーティン・スミス)に訴えられ、逮捕されてしまう。送られる先は彼女の故郷“ニューオリンズ孤児院”だ。旅行中、純真なフリスビーにラファティは父親にも似た気持ちを抱き始めていた。ラファティは、もうすぐ年金をもらえるから3人で一緒に暮そうといったが、マックは淋しげに微笑し、“待っていて”といってバンド団と旅立っていった。数週間後、ニューオリンズ孤児院にラファティのオンボロ車が現われた。フリスビーを養女として引取にきたのだ。新しい仕事が見つかったという。二人は明るく笑いあった。(ワーナー・ブラザース配給1時間31分)

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