劇場公開日 2022年3月18日

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「泣けるいい映画…なのかなあ」フォレスト・ガンプ 一期一会 閑さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5泣けるいい映画…なのかなあ

2023年1月31日
PCから投稿

泣けるヒューマンドラマとしてしょっちゅう取り上げる本作を今更ながら視聴。
捻りなく受け止めるなら、「どんなことがあっても愚直に歩を進めればいつかは幸運が舞い込む」というメッセージ…となるんだろうが、それでいいのか?そのメッセージは裏を返せば、作中うまくいかなかった人は愚直さ・真面目さが足りなかったからとなる。傍から見るとあまりいい人生には見えないババやジェニーは愚直さ・真面目さが足りなかったのだろうか?確かにババは訓練に真面目さが足りない部分はあったし、ジェニーは「真実の愛」なるものに気づくのが遅すぎた感はあるが…死という結末を迎えるほど2人は不真面目だったんだろうか?それともこの2人は所詮フォレスト・ガンプの人生を彩る脇役??
この映画のメッセージとして受け取るべきは「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」、「本当はみんな、それぞれ運命を持っているのか、それとも、みんな風に吹かれて漂っているだけなのか。でも僕は両方だと思う。多分両方が同時に起きるんだと思う。」のほうなのかなと感じた。もっとかみ砕けばスヌーピーの名言「配られたカードで勝負するしかないのさ」であり、だからこそ能動的にできることは走ることのみ…というお話なのかなと自分は感じた。

閑