フェイド TO ブラック

劇場公開日:

解説

映画狂の少年が映画の有名シーンを真似て殺人を犯し自滅する迄を描く。製作はジョージ・ブラウンスタインとロン・ハマディ。エグゼクティヴ・プロデューサーは「ハロウィン」のアーウィン・ヤブランスと「ミラクルマスター」シリーズのシルヴィオ・タベット。監督はヴァーノン・ジンマーマン。ヤブランスとジンマーマンの原案に基づいてジンマーマンが脚本を執筆。撮影はアレックス・フィリップス・ジュニアが担当。出演はデニス・クリストファー、リンダ・カーリッジ、ティム・トマーソン、グイン・ギルフォードなど。日本版字幕は岡枝慎二。カラー、ビスタサイズ。1980年作品。

1980年製作/アメリカ
原題:Fade to Black
配給:ジョイパックフィルム
劇場公開日:1984年1月2日

ストーリー

映画フィルムの保管倉庫に勤めるエリック(デニス・クリストファー)は、大の映画狂。自室の壁には映画ポスターとスティル写真が貼られ、映画書やビデオ・テープの数も相当なもの。彼が同居している叔母のステラは、かつて彼の母と姉妹チームを組む女優だったが、足を悪くしてからは口やかましくなっていた。保管倉庫の社長は彼の勤務態度が気に入らず、同僚は彼を馬鹿にしている。そんな孤独なエリックが昼食をとりにいったコーヒー・ショップで、マリリン・モンローにそっくりの娘マリリン・オコナー(リンダ・カーリッジ)を見掛け、映画を一緒に見に行く約束をとりつけた。だが、その夜、マリリンは約束の時間に遅れてしまった。その頃、エリックは部屋でさびしく16ミリの「死の接吻」を見ていた。リチャード・ウィドマークの殺し屋が車椅子の老婦人を階段から突き落とすシーンの所へ、ステラがやって来て、杖で映写機を壊してしまった。怒ったエリックは、ウィドマークと同じように車椅子の叔母を階段から突き落として殺してしまう。それ以来、エリックは自分を映画の登場人物と同一視するようになった。彼を馬鹿にしたコールガールの前にドラキュラ伯のメイクアップで現われて脅かし、映画クイズの賭け金を払わなかった同僚2人の前には西部劇のヒーローであるホパロング・キャシディの扮装で出現して2人を射殺した。社長が彼にクビを宣告すると、深夜、ミイラ人間の扮装で社長を脅し、社長は心臓発作で死亡してしまう。彼のアイディアを盗んだ映画プロデューサーのゲイリーには、機関銃をぶっぱなして復讐をとげた。事件の捜査にあたる刑事アン(グイン・ギルフォード)と保護司のモリアーティ博士(ティム・トマーソン)は、エリックが犯人であること、ステラがエリックの実母であったことをつきとめる。マリリンは、モンローのそっくりさんを募集している写真家のスタジオに行く。と、現われたのは「王子と踊子」のローレンス・オリヴィエそっくりの衣裳を着たエリックだった。アンとモリアーティがやって来たので、エリックはマリリンを連れてマンズ・チャイニーズ劇場へ逃げ込んだ。屋上へのぼった彼は「白熱」でジェームズ・キャグニーが演じたコディ・ジャレットもどきに、「おっかあ、世界のてっぺんだ!(マー・トップ・オブ・ザ・ワールド)」と叫び、警官隊の一斉射撃にやられ、地上に落下する。(ジョイパックフィルム配給*一時間四二分)

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