ハウリング

劇場公開日:

解説

現代のロサンゼルスで起こった連続殺人事件に端を発し、伝説の人獣、狼男が出現し人々を襲う姿を描く恐怖映画。製作はマイケル・フィネルとジャック・コンラッド、監督は「ピラニア」のジョー・ダンテ、脚本はジョン・セイルズとテレンス・H・ウィンクレス、撮影はジョン・ホラ、音楽はピノ・ドナジオ・特殊メイクはロブ・ボーティンが各々担当。出演はディー・ウォーレス、パトリック・マクニー、デニス・デューガ.ン、クリストファー・ストーンジョン・キャラディン、スリム・ピケンズ、ベリンダ・バラスキー、エリザベス・ブルックスなど。

1981年製作/アメリカ
原題:The Howling
配給:日本ヘラルド
劇場公開日:1981年5月23日

ストーリー

ロサンゼルスでは殺人事件が連発し世間を騒がせていた。テレビでは、ジョージ・ワグナー博士(パトリック・マクニー)がこの殺人事件に関連した異常心理について解説している。一方、人気ニュース・キャスターのカレン(ディー・ウォーレス)は、数日前、エディと名乗る男から呼び出され、約束の場所に向うがそれが例の殺人事件の犯人であると直感したカレンは探知器を持ち歩き警察がバック・アップしていた。指定のポルノ・ショップで、カレンは突然エディらしき男に襲われるが、その場にやって来た警官が発砲し、エディはその場で射殺される。ショックで精神錯乱に陥ったカレンは、ワグナー博士に勧められ、夫のビル(クリストファー・ストーン)と共に郊外のコロニーに出かけた。一方、カレンの同僚テリー(ベリンダ・バラスキー)とクリス(デニス・デュガン)が犯人エディの人間像を調査した結果、伝説の人獣、狼男の存在が浮かび上がる。狼男が銀の弾丸でないと死なないと聞いた2人は、早速検死所へ行くが、すでにエディの死体は消えていた。コロニーに入ったカレンは、毎夜、狼の遠ぼえ(ハウリング)に悩まされ、狼狩りに行ったビルは狼に襲われ腕をかまれた。ある夜、突然起きて出かけたビルは、森の中でコロニーの住人マーシャ(エリザベス・ブルックス)と会い抱き合った。そして、狼へと変貌する2人。ビルの様子に不安を感じたカレンは、テリーを呼び寄せるが、あたりを散策していたテリーが、不気味な一軒家の中で狼に襲われ殺される。テリーの死体を見て驚くカレンの前に死んだ筈のエディが現われ、狼へと変貌する。実はこのコロニーの住人すべてが狼人間で、彼らは、ワグナー博士のもとで、人間社会との融和の試みの実験材料としてコロニーで生活していたのだった。だが彼らの中の過激な一派が、それを乱し、人間社会に挑もうとしていたのだ。クリスらは狼たちを小屋に押し込むと火を放ち逃亡するが、その際カレンが肩をかまれる。自分の運命を悟ったカレンは、テレビで狼人間のことを報道し、その実証として、自らその場で狼に変貌するのだった。狼人間騒動で湧く町。あるレストランで、1人の女性がステーキを注文した。それは、何とあの狼人間のマーシャなのだった。

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映画レビュー

0.5懐かしいけど、ホラーとかスプラッター映画が大嫌いになった原因の映画...

2023年10月27日
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マサシ

4.0 25セントを入れて映画が始まる個室。レンタルビデオの試写室だった...

2018年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 25セントを入れて映画が始まる個室。レンタルビデオの試写室だったのだろうか。当時のレンタルビデオ店には結構あったかもしれない。

 田舎に来てからは、不倫がテーマであるかのようなホームドラマ風の映像の中にエロと狼男の恐怖が混在するという不思議な魔力を持った内容になる。当時としては特殊メイクは素晴らしいものがあるのだが、とがった三角耳が可愛くて怖さが半減。後半のエディの変身シーンはすごいです!顔も動くし、胸も隆起するし、CGが無い時代にここまでやるとは・・・でも、目の前にカレンがいるはずなのに黙って見てるだけです。硫酸か何かを顔にかけてからの爛れた顔のエディの方が怖いなぁ。

 銀の弾で撃たなきゃ死なないという設定なんかは伝統を尊重しているし、ラストのTV番組での悲哀に満ちたディー・ウォーレス(E・Tの母親もやってる)がすごくいい。エンドロール後の白黒TV映画は何かなぁ・・・

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kossy

4.0狼男だよ

2011年12月8日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館、DVD/BD、TV地上波、VOD

怖い

TVの人気キャスターであるカレンは、殺人事件の犯人に呼び出され、ポルノショップの個室ブースへと入る。
彼女は、そこで男と出会い、何かを目撃し、襲われてしまう。
駆け付けた警官に男は射殺され、九死に一生を得たカレンだったが、心に傷を負い、何も思い出せなくなっていた。
医者の薦めで、カレンは仕事を休み、田舎に休養へ向かう事となったのだが…

「五分前は人間だった」

という、当時のキャッチコピーが示す通り、特殊メイクのロブ・ボッティンの仕事ぶりが本作の要であり、
また、彼の名を馳せるきっかけとなった作品でした。

ロブの師匠であるリック・ベイカーが、本作を観て仰天し、同時期に手掛けていた「狼男アメリカン」の特殊撮影をやり直したというのだからロブの実力は相当なものだと理解出来ます。

人から狼への変化を旧来からあるオーバーラップによる変身ではなく、特殊造形により、みるみる変化させていくという点が本作最大の魅力‼

低予算ながらも、機械操作のダミーや風船を駆使した筋肉の痙攣や、胸が波打つカットは今観ても凄まじい迫力を感じてしまいます。

顎がせり出すカットでは、ロブが手を突っ込んで押し出したというのだから驚きです😓

「お金を掛ければいい、という問題ではない」事を実証してくれた作品ですね🎵

さて、監督のジョー・ダンテについてですが、この作品から、後のダンテ作品に見られる極彩色の照明がチラホラ垣間見る事が出来ます。

また、狼印のチリ缶やTV画面に映る狼のアニメ番組といったイタズラも随所に…😅

…映画で遊び始めてます💦

本作には、コーマン門下生であるメンバーも多数いる事から、イタズラや遊びは遠慮がちではありますが、鼻につく人には耐えられないかもしれません💦

前作「ピラニア」と同様、女性の含みをもたせた笑みでエンディングを迎えますが、両作とも何とも言えない不安を残す、絶妙な終幕だと感じてなりません。

巧みです❕

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かもしだ
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