劇場公開日 1959年7月7日

「アンジェイ・ワイダ監督「抵抗三部作」の第3作目」灰とダイヤモンド たいちぃさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0アンジェイ・ワイダ監督「抵抗三部作」の第3作目

2022年12月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

初見は高田馬場ACTミニシアター(1980年11月27日)、42年ぶりに鑑賞。
アンジェイ・ワイダ監督「抵抗3部作」の第3作目🎥

1945年5月、ドイツ降伏直後のポーランド地方都市で抵抗組織の一人の若者が「戦いか安泰か」の迷いに苦悩する姿を描いた傑作!

仲間と共にマチェク(ズビグニエフ・チブルスキー)は銃を持って、誰かの車が通るのを待ち伏せしていた。そして、やって来た車に乗った男たちを射殺するところから始まる。
彼等が狙ったのはシュチューカ委員長なる人物だったが、間違って労働者を射殺してしまった。そのため、市長主催の戦勝パーティに来るシュチューカ委員長を殺すため、パーティ会場のホテルに部屋をとるマチェク。
そんな状況でマチェクはバーの美人給仕クリスティーナ(エヴァ・クジイジェフスカ)に声をかけ、クリスティーナは「恋愛ざたは別れがつらいからイヤだ…」と言いながらも、二人は愛し合う。
マチェクは、「一兵士として任務を全うするか?」or「クリスティーナと一緒に平和な暮らしをするか?」の選択に苦悩するのだが……。

マチェクとクリスティーナが屋外で会話する場面は、この映画を紹介する記事に良く使われるが、二人の間に「逆さづりのキリスト像」が映されており、これが鮮烈なメッセージ性を持った構図。

アンジェイ・ワイダ監督の大傑作!

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たいちぃ