電話で抱きしめて

アルツハイマーの父親と娘達の物語。リアルでシビアな内容だったので、ノーラ・エフロン脚本にしては珍しいかもです。

メグライアンが痴呆症の父に振り回され、姉と妹からはいいように振り回される１児の母の役を演じていますが、国内でも同様に介護の問題は深刻だ。金髪美人で仕事もこなす妻の役はぴったりですがこの映画のテーマは介護の在り方でしょう。うまくごまかしながら仕事に生きる姉
と好きな事をやって生きている女優の妹、なぜか父は自分だけを頼ってくる、家庭にも仕事にも疲れてその姿がシンパシーを生みます。ＴＶとこの映画紹介のプロフィールは間違っていると思います。彼女だから暗くならずにからっとした映画になったのだ。結局は父が死んで姉妹みんなが個人をしのびつつ仲を取り戻すのですが、その理由もみんなホッとしたから・・・。決して正義感や倫理を振り回すつもりはないのですがユーガッタメール等の一連の映画とは違ってもやもやっとする映画です。