白い家の少女

劇場公開日:

解説

他人を踏み込ませず、白い家に住む謎めいた少女の行動と正体をサスペンス・タッチで描く。製作総指揮はハロルド・グリーンバーグとアルフレッド・パリサー、製作はゼヴ・ブラウン、監督は「扉の影に誰かいる」のニコラス・ジェスネル、脚本・原作はレアード・コーニグ(新潮社刊)、撮影はルネ・ヴェルジェ、音楽はクリスチャン・ゴベールが各々担当。なおフレデリック・ショパンの「ピアノ・コンチェルト第1番ホ短調」が挿入されている。出演はジョディ・フォスター、マーティン・シーン、アレクシス・スミス、モルト・シューマン、スコット・ジャコビーなど。

1976年製作/カナダ・フランス合作
原題:The Little Girl who Lives Down the Lane
配給:コロムビア
劇場公開日:1977年7月23日

ストーリー

鉛色の空。冷たく打ち寄せる大西洋の波。ニューイングランドはウエルズ・ハーパーという小さな村。冬の海を見おろす人里離れた丘に、白い家がポツンと一軒。美しいブロンドの少女リン(ジョディ・フォスター)が住んでいた。今夜は万聖祭の宵祭。ハロウィーンのしきたりどうり、仮面をかぶったフランク(マーティン・シーン)が、リンの家を訪れた。「君1人?」。「ママは死んだわ。パパは外出よ」と冷たく答えるリン。テーブルには、13本のローソクを立てたバースデイ・ケーキが置いてあった。ある朝、ハレット夫人(アレクシス・スミス)がリンの家にくる。ハレットはこの家の家主だった。家の中をうろうろする彼女に、リンはおこった。「ここは私の家よ」。ある日、銀行に行ったリンは大金を引き出す。不審の目の銀行員。リンに声をかけた青年がいた。フランクだ。彼はハレットの息子だった。その時、パトカーに乗った警官(モルト・シューマン)が、「あいつは俺の甥だけど変質者なんだ。気をつけなさい」と声をかけ、リンを家まで送ってくれた。「パパはどこ?」。「外出中よ。パパは有名な詩人なの」と言って、父の詩集を警官に見せるリン。そして、ハレットが再びリンを訪れた。紅茶をすすめるリンは、ハレットが地下室へ行こうとするので殺す。車と傘を残したハレット。車を処理しようとしたリンにマリオ(スコット・ジャコビー)という少年が声をかけた。彼はその車の持ち主を知っていた。親しくなる2人。リンは秘密を彼に打ち明けた--彼女は父と共にイギリスからやって来、父は自殺してしまったのだ。離婚した母がやって来て、昔のようにヒステリックになったら、ある薬(毒薬)を飲ませるように遺言を残して……。ハレットが地下室で見たのは、その母の死体だったのだ。マリオはリンに同情し、2人は雨の降る夜、母とハレットの死体を庭に埋めた。そして、2人の間には愛がめばえはじめる。だが、マリオは雨のために肺炎にかかり、入院した。やがて、ハレットの行方不明に不審を抱いたフランクが、リンを訪れた。「地下室でお袋のヘアピンを見つけたぜ」とリンにつめよるフランク。リンはあの薬を入れた紅茶を彼に差し出す。「マリオはやがて死ぬ。2人で新しい生活をはじめようぜ」と言いつつ、せきこむフランク。顔は苦痛でゆがんでいった。そして、冷たい目でそれをみつめるリン。ショパンのピアノ協奏曲が静かに流れていた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5可愛い。雰囲気好み。

2020年5月5日
iPhoneアプリから投稿

可愛い。雰囲気好み。

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卵

5.0ジョディの前歯が気になります

2019年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

めちゃくちゃ怖そうだったので鑑賞を決心するまでに30年以上かかってしまいました。レーガン元大統領を銃撃したジョン・ヒンクリーを筆頭に星の数の男子を狂わせたジョディの魔性全開。1976年の映画なので今観るとサスペンス的にはどうってことありませんがラストで見せるジョディの表情がとっても怖い・・・ジョディの前歯が欠けていましたがあれはガチなんでしょうか。

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よね

3.5深夜しみじみ感動した

2018年8月5日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、TV地上波

悲しい

萌える

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守銭奴見習い

3.5注目も無視も許されない

2018年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

無視や無関心が最も悪だとされるが、法律で遺棄罪になる対象は子供、老人、病人等の弱者であり、国際的に問題になるのは紛争地帯、貧困地帯なので、無視等が許されない対象は弱者であり、強者が無視を理由に弱者を攻撃するのは因縁でしかない。本作でも、ヒロインは大人から無視を許されない。弱者が強者を無視する権利を認めないと、寧ろ悪い結果になる。

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ひろち
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