劇場公開日 1967年5月27日

「ピーター・オトゥールとアナトール・リトヴァク監督の独特な個性」将軍たちの夜 Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ピーター・オトゥールとアナトール・リトヴァク監督の独特な個性

2020年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、TV地上波

娼婦殺害の異常者を演じるピーター・オトゥールの気味悪さが突出した戦争映画。舞台を1942年のワルシャワ、44年のパリ、そして65年のハンブルグの時代背景に置き、ヒットラー暗殺計画”ワルキューレ”も扱う内容の詰まったナチス・ドイツ暴露。モーリス・ジャールの音楽が、ヴィスコンティの「地獄に堕ちた勇者ども」に類似したドイツ音楽らしさ。アナトール・リトヴァク監督の独自の演出タッチを楽しむ。オトゥールとトム・コートネイが個性的な演技を見せてくれる。単純な娯楽映画ではないので、良くアメリカ映画に仕上げたと調べると、プロデューサーがサム・スピーゲルという人だった。噛み応えのある映画の名作が多い。

Gustav