劇場公開日 1967年5月27日

「戦場に行かずに「恐怖体験」をする ハルトマン伍長」将軍たちの夜 jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5戦場に行かずに「恐怖体験」をする ハルトマン伍長

2019年7月30日
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突っ込みどころも あるが、アンリ・ドカエのカメラと 俳優陣の層の厚さで、見てしまう

ハルトマン伍長とウルリケのシーンは、長い
タンツ将軍(オトゥール)の異常さ、ヒットラー暗殺計画への 盛り上がりに絞った方がよかった

伍長(コートネイ)、グラウ少佐(シャリフ)の心理描写を 掘り下げて欲しかった

それでも、オトゥールの怪演に 目が釘づけ
現れた時点で 観客が100%確信する、存在感
美しい緑青色の瞳なのに…
「ゴッホの自画像」に 反応するタンツ(笑)

私は カーレンベルグ将軍(ドナルド・プレザンス)が 面白かった
戦争中は 頭と勘、フル回転
(参謀だからね!)
でも、タンツの異常さには気付かない
戦後は 全く頭を切り替えて 普通に生きてるとこも…
(過去の栄光に しがみつかない知性と それを可能にする能力、暗殺計画をたてたことも関係してるだろうか?)
プレザンスの渋い存在感(演技)に 感心

オープニングロールは 秀逸で、将軍のズボンの赤い線に ワクワク、ドキドキしてしまいました

jarinkochie