劇場公開日 1993年7月17日

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「今尚色褪せないエンターテイメント超大作。」ジュラシック・パーク ジョイ☮ JOY86式。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0今尚色褪せないエンターテイメント超大作。

2022年7月20日
iPhoneアプリから投稿

20年ぶりぐらいだろうか?
ジュラシックパークを鑑賞。

今となっては王道の展開だが、やはりエンタメ作品としての完成度は非常に高い。あのサミュエル・L・ジャクソンが端役を演じるなんて、今では考えられない程豪華なキャスティングだ。まさか手の主が彼だったとは知らなかったw

やたらセクシーなゴールドブラム演じるマルコム博士も素晴らしかった。
カオス理論を語るマルコム。
発煙筒を振って囮になって死にかけるマルコム。
怪我して休んでるだけなのにやたらセクシーなマルコム。
とにかくマルコムの印象がやたら強い。
強すぎるw

真面目なところで言うと、彼が生命倫理を言及するシーンが印象深い。
これはクローニングがより身近なものになった今だと、公開当時以上に現実的なメッセージになっている。
ヴェロキラプトルにDNAの基本塩基が映り込むシーンはまさにこれを象徴していると言えるだろう。

今の目で見るとツッコミ所は多々ある。
だが、王道の演出や深いメッセージ性、そして圧倒的なビジュアルの前では気にする暇もない。
もう一度スクリーンで見たくなるほどの傑作映画だった。名作は色褪せない。

最後に1つだけ。
生命倫理を捻じ曲げてまでジュラシックパークを形にしたかったジョン・ハモンド。経緯はともあれ、言ってしまえば彼が諸悪の根源でもあったわけだ。そんな彼が断罪されず、改心したし、ヘリコプターで脱出すればそれで良し…というエンディングだけは如何な物かと思ってしまった。
重いテーマとエンタメ性とのバランスをとっての脚本かもしれないが、ここだけは納得しにくい部分ではあった。

スピルバーグ作品はレディプレや宇宙戦争にしても、本編はめちゃくちゃ好きなのにエンディングだけ腑に落ちない事が多い。個人的な好みで言えば、メッセージ性を示唆したビターなエンディングの方が好みだ。

だからだろうか。スピルバーグ作品ではAIとプライベートライアンばかり何度も見たくなる。

ジョイ☮ JOY86式。