Jam

劇場公開日:

解説

台北を舞台に5組のカップルの人生と恋模様を描いた一編。東京テアトルと出版社リトル・モアがタッグを組んで提供するリトルモアMOVIESの第2弾。監督・脚本はチェン・イーウェン。エドワード・ヤン作品のスタッフとして働き、ドキュメンタリー短編『暴力の情景』を経て、今回が長編劇映画初監督となる。製作は「ファザーファッカー」のスン・ジャーバン。製作総指揮・美術は「カップルズ」のリー・イースー。音楽はエド・イェン。録音はドゥ・ドゥジー。編集はチェン・ボーウェン。出演は新人のツァイ・シンホン、ジューン・ツァイほか。

1998年製作/102分/日本・台湾合作
原題:Jam
配給:リトル・モア
劇場公開日:1998年7月4日

ストーリー

少年カイ(ツァイ・シンホン)と少女ジャジャ(ジューン・ツァイ)は、駐車場から白い乗用車を盗み出す。しかしそれは盗難車で、しかも殺人事件に使われたものであった。あわてて元の場所に車を戻すふたりだが、その日の夕刊で、車の発見者には懸賞金が出ることを知る。ふたりは恐る恐る指定の番号に電話をかけた。その乗用車の持ち主は、映画製作会社の副社長の美女シュエ(ヴィナ・シュー)だった。シュエから懸賞金を受け取ったカイとジャジャは、彼女を食事に誘う。急速に接近していくカイとシュエ。それを見て嫉妬したジャジャは、自分がカイを愛していることに気づきはじめた。さて、白い乗用車を盗んだ犯人はやくざのホア(ガオ・ミンジュン)とセン(リー・シャンチン)で、彼らはマラソン中の男を殺した後、車を捨てて逃げ去ったのであった。ある日、カイは借金を抱えた友人の代わりに、ホアの事務所にショバ代の取り立てに行く。ホアはカイの度胸に惚れ込み、自分の組へと招き入れる。ヤクザの道を歩みかけたカイ。しかしホアが敵対する組のヤクザに殺されたのを機に、カイはその世界から逃げ出した。その頃、シュエは恋人の新人監督チェン(チェン・リーホア)と映画製作に入っていた。また、カイを待ちくたびれたジャジャはアメリカに旅立っていた。カイはチュンの映画に出演することになる。その撮影中、突然ジャジャからのメッセージが届く。ジャジャの元へと駆け出していくカイ。ふたりはお互いの気持ちを確かめ合い、恋人同士として向き合うのだった。

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