死海殺人事件

劇場公開日:

解説

死海のほとりでアメリカの富豪の末亡人が殺された事件の謎を、名探偵ポアロが解明する。製作・監督・編集(別名義)はマイケル・ウィナー。エグゼクティヴ・プロデューサーはメナヘム・ゴランとヨラム・グローバス。アガサ・クリスティーの『死との約束』(早川書房)をウィナーとアンソニー・シェーファー、ピーター・バックマンが脚色。撮影はデイヴィッド・ガーフィンケル、音楽はピノ・ドナジオが担当。出演はピーター・ユスチノフ、ローレン・バコールほか。

1988年製作/アメリカ
原題:Appointment With Death
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1988年5月28日

ストーリー

37年、アメリカのニュー・ジャージー。大富豪エルマー・ボイントンが死亡した。遺書には後妻エミリー(パイパー・ローリー)と子供たちに各々30万ドルを与えるとなっていたが、エミリーは顧問弁護士のコープ(デイヴィッド・ソウル)の旧悪を指摘し、黙っている代わりに全財産を自分に遺贈、彼女の死後に子供たちに分与するという内容のものにかえさせる。先妻の子供たちレノックス(ニコラス・ゲスト)、キャロル(ヴァレリー・リチャーズ)、レイモンド(ジョン・ターレスキー)らは驚くが、長年、刑務所の看守をしていたエミリーは自分の意思を他人に押しつけることに慣れていた。彼女は3人の継子、レノックスの妻ナディーン(キャリー・フィッシャー)、実子ジネヴラ(アンバー・ベゼル)を連れて世界旅行に出発する。イギリスからヨーロッパ大陸へ向かい、イタリアでコープが加わる。煮えきれぬ夫に嫌気がさしていたナディーンはコープと愛しあうようになる。一行は船でパレスチナに向かった。船にはアメリカ人で今は英国議員のウェストホルム夫人(ローレン・バコール)、名探偵エルキュール・ポアロ(ピーター・ユスチノフ)、女医サラ・キング(ジェニー・シーグローヴ)らも乗り合わせていた。エルサレムでポアロは旧友の警察署長カーベリー大佐(ジョン・ギールグッド)に迎えられる。独裁者の如く振るまうエミリー。レイモンドはサラと知り合い愛するようになるが、義母に仲をさかれる。クムラン遺跡を見学に行き、子供たちがあたりを見て廻っているうちに、エミリーが毒殺される。関係者すべてに動機と機会があった。ポアロはカーベリー大佐の頼みで、みんなに質問して廻った。ジョージ6世の即位を祝う舞踏会の夜、ポアロは犯人を指摘する。犯人はウェストホルム夫人で、彼女がかつて服役していたことを思い出したエミリーが脅迫したため、口塞ぎのために殺したのだ。犯人は自殺するが、事故死と発表されて一件落着。

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映画レビュー

3.0筋を追っただけ

2022年3月8日
PCから投稿

一連のシリーズとは製作が違うらしいですが、やはり見劣りします。
筋を追うのがやっとで、原作の人間関係の複雑さや人物描写は低調です。
そもそもポアロ選手は162cmの小男のくせに妙に尊大でシニカルなところがユーモラスで人気があるのに、大男が演じてはいけません。
因みに原作読んでないで観たら、ほとんどなんだかよくわからないと思いますけど。

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越後屋

3.5地中海殺人事件の駄目な点を修正しようと頑張ってはいます

2021年8月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

何やら海外で横溝正史の英訳がヒットしているそうです

やはりアガサ・クリスティーと似たスタイルで緻密なトリックがうけているそうです

それはさておき
本作のは1988年の米国映画です

1974年 オリエント急行殺人事件
1978年 ナイル殺人事件
1980年 クリスタル殺人事件
1982年 地中海殺人事件

これらは英国映画でしたが、クリスタル殺人事件と地中海殺人事件と連続でコケましたので、そこで映画化はストップとなりました

で、米国のプロデューサーが映画化権を獲得して、新たに製作したのが本作です

とはいえポアロ役はピーター・ユスティノフで変わらないので違和感ありません
地中海殺人事件の駄目な点を修正しようと頑張ってはいます

まず、序盤は欧州観光シーンを多めに入れます
殺人事件の舞台はイスラエルは死海のほとり、クムランの発掘現場です
ここに着くまでもテルアビブのすぐ南のヤッファの港街とかも織り交ぜて旅情ある映像を楽しめるようにしています
クムランはエヴァンゲリオンで有名になった死海文書が発見された洞窟遺跡のあるところ
死海そのものは深い谷の奥底なのでチラリとその谷が映る程度です
時代は1937年なので、死海文書が発見されるのはこの10年後と言うことです

次に有名俳優で、ドラマ部分の補強を行っています
ローレン・バコールが登場することで要所要所を締めています
大佐役のジョン・ギールグッドもなかなか存在感を出してくれました

地中海殺人事件よりは、登場人物紹介や捜査過程はスマートに処理されています

といっても観終わって、あー面白かった!とはならないのはつらいところ
まあまあだったなあ
というぐらいなのです

ということで、アガサ・クリスティーものの映画は本作でしばらく終了となってしまいました

次に製作されるのはなんと29年後になり、2017年のオリエント急行殺人事件となりました
そして来年2022年にナイル殺人事件が公開されるようです
楽しみです!

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あき240

4.5ナイル→地中海→死海…

2020年3月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ユスティノフ版ポアロも見慣れれば違和感なくなるから不思議(*^^*)v
デヴィッド・スーシェ版の名探偵ポワロ『死との約束』と比べて観るとさらに楽しめますよ♪

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ROSE

3.0死海とは全く関係ないのに…

2019年5月18日
Androidアプリから投稿

ジェニー・シーグローブがヒロイン的立ち位置の映画、というくらいがこの映画の存在意義…?

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もーさん
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