刑事ジョン・ブック 目撃者のレビュー・感想・評価
全6件を表示
H・フォード、P・ウィアー、J・シール、長いキャリアの最高作では
タイトルも、あらすじも刑事映画というジャンルに沿っているものの、映画の中身はむしろ文学的かつ詩的。物語の大半は、美しくのどかな農村を舞台に淡々と進んでいく。
粗野な世界で生きてきた刑事が、暴力を否定するアーミッシュの村に潜伏することで、交わることのないはずだったふたつの世界とそれぞれの価値観が、ほんの少し交錯する。しかしお手軽に融和にいたるわけではないのがこの作品の誠実さであり、ジャンルの衣をまといつつも、まったく違う志を持っていることが非常に頼もしい。
本作でハリウッド進出したピータ・ウィアー監督とともにオーストラリアからやってきた撮影監督ジョン・シールの仕事も素晴らしく、商業映画が芸術性を兼ね備える最良の一例だと思っている。
(ただ現実のアーミッシュを簡単に美化していいものでないことは、その後に発覚した諸事件やリサーチなどでわかってきた。興味はもっても鵜呑みにしない、はあらゆる映画に当てはまる鉄則だと思う)
「大草原の小さな家」の世界
テクノロジーに頼らない、開拓時代のような(もっと昔なのか)アーミッシュの世界。
家を建てるシーンが象徴する、助け合いの文化。
電話を引いてないとあったけど、今は…まさかスマホ??
今固定電話減ってるし。(笑)
とある事件をきっかけにアーミッシュの親子と知り合うジョン。
腐敗した世界に嫌気がさし、出家して(とは言わないか)美しいアーミッシュの母親と…なんて期待してしまったじゃないか。
視聴済みかと思っていたけど、結末を忘れていたので、観てなかったか?
40年くらい前の作品だが、内容に古さは感じない。
今も昔も汚職だらけである。
刑事ものというより・・
................................................................................................
トイレで殺人を目撃した子供の供述で、犯人が刑事と知る刑事のハリソン。
それを上司に報告したところ、まさかのソイツも共犯。
命の危険を感じ、ハリソンらはその子供の母親の故郷に身を隠す。
やがてそこにも犯人らが来るが、撃退成功。
................................................................................................
特に戦略もなく無為に日々を過ごしてたら、勝手に敵が来て自滅した感じ。
ハリソンと子供の母親のちょっとしたロマンスもあったりして、
何やねんそういう方向の話かよって感じ。
んー、話はわかるけど、
前半まではおもしろくもあったけど、中盤からは田舎暮らしの描写が多くなって、事件のことより恋愛話の雰囲気にもなってその後のストーリー展開が不安にもなった(笑)
やはりくっつくだろうなあと思うとこでくっつき、意味不明なヌード?もあり、納屋を作ったり田舎の舞台がメインになり、ようやく終盤で悪い刑事が出てきて「ああ、そうだった、こんな話だった」と思い出すような。
どこがどういいもんなんだろう。
なもんで、個人的にはまったく響くようなかんじではなかったかなあ、と。
住む世界
アーニッシュをよく知らなかったので、後で調べました。この人たちの生活や掟で当然なんだろうけど、結ばれぬ恋心と殺人事件とからめてストーリーは進み面白かった。
ラストの襲撃で、主人公=イングリッシュは立ち上がり闘いに勝つが、アーニッシュは不戦で敵を降参させた。相容れぬ生き方を分かりやすく描いたシーンだった。
素晴らしかった
高校生の時に見て、それから何度か見ている。なぜ童貞の高校生がシングルマザーとおじさん刑事の恋愛に心惹かれるのかと思ったのだが、アーミッシュがピュアだったせいかな。いけてない自分があそこから暖かく迎えてもらえそうと思ったのだろうか。
アーミッシュの納屋を舞台にした3対1の殺し合いが素晴らしい。派手なところは全然ないのにすごい緊張感でリアルで最高。また、そのうち見よう。
全6件を表示