劇場公開日 1958年7月5日

「ちょっと都合良すぎない?」黒い罠 よしたださんの映画レビュー(感想・評価)

1.5ちょっと都合良すぎない?

2017年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

興奮

 チャールトン・ヘストンがどこに出ているのか、なかなか分からなかった。「猿の惑星」の髪が赤茶けてるイメージで探しても見つかるわけないか。
 アメリカとメキシコの国境の街はゆるいチェックだった。きっと新しい大統領なら即座に厳重なゲートを築くはず。
 主人公(なのに誰か分からない?)のチャールトン・ヘストンはメキシコ当局の検察官。彼が捜査権のないアメリカ側で、爆殺事件を調査したり、奥方をさらわれたりする。
 今風に言うとアウェーでの活動には不自由が伴い、これをどのように乗り越えるかが本来この映画の眼目だったと思う。
 しかし、彼にはアメリカ警察にシンパがいて、彼の代わりにいろいろとやってくれてしまうから、どうも勝手が良すぎる。
 いくらオーソン・ウェルズ演じる悪徳刑事の仕業だと分かったからって、麻薬を使用した物証とともに発見された奥方がそんなに早く無罪放免になるのだろうか。
 ちょっとご都合主義な部分が目に付く。

佐分 利信