グース

劇場公開日:

解説

実話に基づき、16羽の可愛いグース(カナダ)たちを連れて500 マイルの“渡り”に出た父娘の冒険の旅を描いたハートウォーミングな物語。カナダの彫刻家ビル・リッシュマンの同名の著書(邦訳・新潮社)を、「少年の黒い馬」「ネバー・クライ・ウルフ」と動物と人間の交流を描く手腕に定評のあるキャロル・バラードの監督で映画化。脚本はロバート・ロダットとヴィンス・マッキューイン、製作は「フランケンシュタイン」(94)のジョン・ヴィーチと「星に想いを」のキャロル・ボーム、エグゼクティヴ・プロデューサーも「星に想いを」のサンディ・ガリン。撮影は、監督とは「少年の黒い馬」以来のコンビとなる「ライトスタッフ」「チャンス」のカレブ・デシャネル、音楽は「ホーム・フォー・ザ・ホリデイ」のマーク・アイシャム、美術は「反撥」のシューマス・フラネリー、編集は「ドラキュラ」(93)のニコラス・C・スミス、衣裳は「13日の金曜日」シリーズのマリー・シルヴィー・デヴューが担当。主演は「ピアノ・レッスン」で弱冠11歳にしてアカデミー助演女優賞を受賞したアンナ・パキン、「スピード」のジェフ・ダニエルズ。共演は「トゥームストーン」のダナ・デラニーほか。

1996年製作/アメリカ
原題:Fly Away Home
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
劇場公開日:1996年12月14日

ストーリー

ニュージーランドに住む14歳の少女エイミー(アンナ・パキン)は、自動車事故で母を失った。彼女は10年ぶりに再会した父親のトーマス(ジェフ・ダニエルズ)に引き取られ、大自然豊かなカナダ・オンタリオ州の農場に移る。だが、父親は奇妙な彫刻を作る芸術家で、趣味はグライダーで空を飛ぶこと。それにスーザン(ダナ・デラニー)という恋人もいて、新しい暮らしになじめないエイミーは、自分の殻に閉じこもってばかり。そんなある日、彼女は森で親を亡くしたグースの卵を見つける。卵が孵った時、16羽のヒナたちは“刷り込み”の習性によって、エイミーを“ママ”だと思い込む。やがて彼らが南に渡る季節が近づいた時、父娘はグースたちに飛ぶことを教え、越冬地まで連れていかなければならないことを知る。トーマスは兄のデイヴィッド(テリー・キニー)やグライダー仲間の青年バリー(ホルター・グラハム)と共にエンジン付きグライダーを開発し、それを使ってグースたちを南に渡らせようと考える。訓練が始まるが、グースたちはエイミーが地上にするかぎり飛立とうとしない。トーマスは軽量飛行機を作り、エイミーに操縦させようとする。これには彼女も大乗り気で、操縦を覚えたエイミーの“ママ・グース号”とトーマスの“パパ・グース号”の間を、成鳥になったグースたちは見事な編隊を組んで飛んでいく。鳥類学者キリアン博士(デイヴィッド・ヘンブレム)の協力で、越冬地はアメリカのノース・カロラライナ州に決まった。出発の前夜、動物管理官のグレン(ジェレミー・ラッチフォード)に捕まったグースたちを取り返すと、いよいよ500 マイルの旅に出発。2機の飛行機は地上を走るスーザンたちのフォローでグースたちを先導。途中、空軍基地に緊急着陸したり、ハンターたちに狙われたりといったアクシデントを乗り切って旅を続けるうち、彼らはマスコミの報道を通じて全米の注目の的になっていく。だが、目的地を目の前にして“パパ・グース号”が故障し、墜落。負傷したトーマスは、残りの行程を独りで飛ぶようエイミーを勇気づける。やがて、エイミーは一羽も欠けることなく無事に送り届けることに成功。今初めてしっかりと抱き合う父娘の傍らで、グースたちが楽しげにはしゃいでいた。

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3.5空を飛ぶのが上手くなる民間オタク人間と、空を飛ぶのが上手くなる幼い...

2024年3月30日
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鑑賞方法:VOD

空を飛ぶのが上手くなる民間オタク人間と、空を飛ぶのが上手くなる幼い鳥達の感動成長物語。
実話に基づき、16羽の可愛いグース(渡り鳥)たちを連れて500 マイル(カナダ・オンタリオ州からアメリカのノース・カロラライナ州)への“誘導飛行”に出た父娘の冒険の旅を描く。
主演は11歳で『ピアノ・レッスン』でアカデミー助演女優賞を受賞したアンナ・パキンでやはり凄い子役。
実話ベースなので理由付け、国境越えの困難、細かい試練の描写にリアリティが有るので観てて納得して引き込まれる。
どうしても気になったのは、この映画撮影の為に卵を親鳥から奪ってヒナを人間にインプリンティングさせたのか?という疑問。調べてもわからなかった。

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ナイン・わんわん

4.0子どもの頃、環境問題について学びたいと意欲が強かった頃に見た。 偶...

2020年7月27日
PCから投稿

子どもの頃、環境問題について学びたいと意欲が強かった頃に見た。
偶然みつけた卵を孵化させ、ヒナ達を育て、野生に帰すために、
飛行機に乗って越冬地に連れて行く父娘の実話。
母の死後、父に心を閉ざしたままの少女、繊細な表情のアナ・パキンがみずみずしくて素敵。
少しずつ心をひらいて笑顔を見せ始めるシーンが好き。
鳥たちと羽ばたく飛行シーン、美しかった。

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My

4.0感動した

2020年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

泣ける

楽しい

幸せ

癒される、だいぶ古い作品だが語り継がれる実話を元にした映画はいつ見ても良いね

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izumi

3.5水辺を飛んでいるシーンがとても綺麗。 狭い都会暮らしの淀んだ心が浄...

2020年7月1日
iPhoneアプリから投稿

水辺を飛んでいるシーンがとても綺麗。
狭い都会暮らしの淀んだ心が浄化される♩

こういう映画を大きいスクリーンで見たらいい
しかも、実話ベースだったとわ!

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tomo
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