劇場公開日 1999年8月28日

「変わらないことを」エリザベス chocolateさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0変わらないことを

2007年12月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

封切りのときに映画館でみたので大筋は覚えていたのに、それでも息を殺してみた。1人の女性が境遇に振り回されながら女王となり、強国や宗教上の敵、城にいる抵抗勢力と戦い、そして女として恋をする。ストーリーもすばらしいけれど、映像も配役も衣装もパーフェクトなので、字幕のハンディをまったく感じない。難は抵抗勢力へ反撃に転じるところが少し分かりにくいが、表現に制限があるのかもしれない。
この映画で描かれたエリザベスは、与えられた境遇も生きている時代もまったく違いながらも女性として共感できるところが多かった。与えられた境遇を生かせる術を知らなかったソフィア・コッポラが脚色したマリー・アントワネットも好きだけれど、できるならエリザベスのようにありたかった。いあちがうな、ありたい、だな。

chocolate