劇場公開日 1999年8月28日

「当代随一の演技派女優ケイト・ブランシェット主演のイギリス演劇の見応え」エリザベス Gustavさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5当代随一の演技派女優ケイト・ブランシェット主演のイギリス演劇の見応え

2021年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

「恋におちたシェイクスピア」でジュディ・デンチ演じたエリザベス1世の前半生の歴史映画。女王同士の確執で有名なメアリー・スチュアートとの映画は多いが、ほぼ単独の映画は珍しいのではないか。過去のエリザベス役の女優を調べると、サラ・ベルナール、ベティ・デイヴィス、ジーン・シモンズ、グレンダ・ジャクソン、と実力ある名女優が名を連ねる。一方のメアリー役は、キャサリン・ヘプバーン、ヴァネッサ・レッドグレイブ、とこちらも凄い。その中で、キャサリン・ヘプバーンの「メアリー・オブ・スコットランド」は観たことがあるが、それは監督がジョン・フォードだったからで、フォード監督にとって最も似つかわしくない題材であった。日本の戦国時代にあたるイングランド王国の政治と宗教の板挟みにあいながら女王の座を全うする激務は、イギリス演劇の得意とする題材に違いない。
今作のケイト・ブランシェットは、若き女優連の中でトップの演技力を持つ。彼女の演技力を認めた上で成立した格調高きイギリス演劇の味、力作。

Gustav
Gustavさんのコメント
2021年5月17日

コメント返信遅れてすみません。ヴァネッサ・レッドグレイブは、「クイン・メリー/愛と悲しみの生涯」1971でクイン・メリーを演じています。ケイト・ブランシェットはヴァネッサの演技を連想させる実力があって、私の好きな女優さんです。イギリス演劇では、男優はハムレット役を女優がエリザベス1世役を演じて超一流と認められる不文律があるように見受けられますね。

Gustav
talismanさんのコメント
2021年5月4日

ケイト・ブランシェットの演技力は素晴らしいと私も思います。ヴァネッサ・レッドグレイブもエリザベス女王やっていたんですね!知りませんでした。

talisman