従妹ベット

劇場公開日:

解説

自分をないがしろにした一族への復讐に燃えるヒロインの姿をコミカルに描いた一編。フランスの文豪オノレ・ド・バルザックが1846年に『人間喜劇』の一部として発表した同名小説の映画化。監督は劇作家・舞台演出家として知られるデス・マカナフで、本作が劇場映画デビュー。脚本は劇作家でもある「クール・ランニング」のリン・シーファートとスーザン・タールの共同で、ロブ・シードリンガーと組んで製作総指揮も担当。製作は「ベント 堕ちた饗宴」のサラ・ラドクリフ。撮影は「パルプ・フィクション」のアンジェイ・セクラ。音楽は「シャロウ・グレイブ」のサイモン・ボズウェル。美術は「ニル・バイ・マウス」のヒューゴ・ルジック=ウィホウスキー。編集は「英国万歳!」のタリク・アンワールと「クルックリン」のバリー・アレクサンダー・ブラウン。衣裳は「スカーレット・レター」のガブリエラ・ペスクッチ。主演は「沈黙のジェラシー」のジェシカ・ラング。共演は「リービング・ラスベガス」のエリザベス・シュー、「ニクソン」のボブ・ホスキンス、「仮面の男」のヒュー・ローリー、「ハーモニー」のアデン・ヤング、「トレインスポッティング」のケリー・マクドナルド、「チャーリー」のジェラルディン・チャップリンほか。

1998年製作/106分/アメリカ
原題:Cousin Bette
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:1998年10月31日

ストーリー

パリ。1846年。ベット(ジェシカ・ラング)は貴族ヒューロット家の一員ながら、下町でバーレスクの衣裳係の仕事をしていて、一族では日陰者扱い。さて、ベットはかつて恋した当主ヘクター(ヒュー・ローリー)を美しい従姉アドリーヌ(ジェラルディン・チャップリン)に奪われた。アドリーヌの急死で、ベットは後妻の座を期待したが、放蕩で財産を食い潰したヘクターからは、娘ホルテンス(ケリー・マクドナルド)の家政婦になれと屈辱的な仕打ちを受けただけだった。そんな折り、ベットはアパルトマンに住む年下の貧乏彫刻家ウェンセスラス(アデン・ヤング)の世話を焼くうちに恋仲に。ところが、彼のことを知ったホルテンスが彼を誘惑したあげく結婚してしまう。怒れるベットはここに復讐を開始。ヘクターの元愛人でもあるなじみのバーレスクの歌姫ジェニー(エリザベス・シュー)の協力を得て、彼女にウェンセスラスを籠絡させ、一族を底なしの借金地獄に追いやったのだ。ヘクターはショックで再起不能となり、逆上したホルテンスはジェニーを殺そうとしてウェンセスラスを死なせてしまい、投獄される。その6カ月後。民衆の騒動のさなか、廃人同然のヘクターの横に、ホルテンスとウェンセスラスの子供をあやすベットの姿があった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5バルザックの描いた人間模様

2021年9月12日
Androidアプリから投稿

1946年パリが舞台
ベット(ラング)は名門の一員ながら バーレスクの衣装係をやり、下町(貧民街)に住む

貧乏芸術家支援(下心も)に喜びを見出だすが
彼を横取りされる
復讐を試みるが 他の面々も欲望に流されたり
計略を練ったりしているので
それも人間模様の一環と捉えられる

やはり映像化すると 華は
バーレスクの看板女優ジェニー(エリザベス・シュー)
ベットの心情と時代の変化を表すショーの内容と衣装が面白かった
エンタメの国はこれもやりたかったのかな
(1998英米合作)

現代ならばベットの能力は高く評価されたのにね

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jarinkochie
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