劇場公開日 1993年8月7日

「私の映画の原点から、映画を観る」アラジン(1992) プクタンさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0私の映画の原点から、映画を観る

2011年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

幸せ

記憶に残る限りじゃ13年ぶりぐらいに観ました。
私が初めてアラジンを観たのは5,6歳の頃かな?
サンタさん(母)がクリスマスプレゼントとして、アラジンのビデオをくれました。
(ちなみに鑑賞手段はビデオデッキです。なんでリストにないのさ。)

ただ当時の私としては、ありえなかったですね。
別にアラジンを欲しいと言ってませんし、知っているわけでもなかったし
「もっといいおもちゃあるでしょ!!」なんてツッコんだっけ、心の中で。
まあでも、観てみると子どもながらに楽しめて、それなりにハマって、んで何回も観るようになって。
映画好きの私を育ててくれたの、実はアラジンのおかげなんですよね。
もしこの映画に出逢ってなかったら、きっとここまで映画好きじゃなかった。

んでそんな映画好きの原点作品を、今になってもう一度観ようと思った。
最近3Dの移行や醜いテーマが多い映画が増えてきたからこそ
私の映画の原点を観つめ直してみたかった

歌と映像には温かみに溢れていて
友情や愛というテーマに溢れていて

そして嘘を認めようと変わっていくアラジンに涙して、
私が今も求めている映画はやっぱりこういうのだ。

映像はスゴイだけじゃダメだ、温もりがないと。

テーマはリアルを超えた衝撃的なものになってはいけない、
現実に還ってくる話でないと。

映画は2時間の中で主人公が
どれだけ変わるかで勝負しなきゃいけない

それが映画全体の、人間の本質の美しさであり
映画にも人にも共通する魅力であるからだ。

僕らは映画を通して、人間の生き方を観ているはずである。

だから3Dにして「見え方」を変えたところで
「見方」が変わるわけじゃないから、映画の魅力も同等であるはずなのだ。

もちろん、こういう映画は1年に2,3本出逢う
数でみれば寂しいが、それでも出逢えたときの衝撃は一生もの。
そういう映画が、広く認められていくべきだと思うのだ。

プクタン