足ながおじさん

劇場公開日:

解説

ジーン・ウェブスターの小説『足ながおじさん』を「ショウほど素敵な商売はない」のフィービー・エフロンとヘンリー・エフロン夫妻が脚色し「愛の泉」のジーン・ネグレスコが監督、「聖衣」のレオン・シャムロイが撮影監督に当たった。主なる出演者は「土曜日は貴方に」のフレッド・アステア、「巴里のアメリカ人」のレスリー・キャロン、「十二哩の暗礁の下に」のテリー・ムーア、「裏窓」のセルマ・リッター、「サンセット大通り」のフレッド・クラーク、「百万長者と結婚する方法」のシャーロット・オースティン、「愛の泉」のキャスリン・ギヴニーなど。作中の10篇の歌の作詞作曲はジョニー・マーサーが担当。パリ、香港、リオのバレエ音楽は「デジレ」のアレックス・ノースが作曲した。バレエの振付は「バンド・ワゴン」のローラン・プチ。「狙われた駅馬車」のサミュエル・G・エンジェルの製作による1955年作品。

1955年製作/アメリカ
原題:Daddy Longlegs
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1955年9月14日

ストーリー

ニューヨークの百万長者ペンドルトン3世(フレッド・アステア)は、フランスの孤児院で見つけた18歳の娘ジュリー(レスリー・キャロン)の才気と明朗さに感服し、自分の本名は明かさず、ジョン・スミスという仮名で、彼女をアメリカの大学で勉学させることにする。ジュリーはスミス本人の顔を知らず、ただ孤児たちが脚の長い人影を見たと言うのを頼りに、スミスを「足ながおじさん」と呼ぶ。大学の寄宿舎に入ったジュリーは、約束によって「足ながおじさん」宛に真心をこめた手紙を書きつづけるが、当のペンドルトンは読もうともせず、秘書がそれを読んでジュリーの真情に心を打たれ、手紙は保管されていく。その間、彼女の「足ながおじさん」への憧れは次第に深くなる。一方秘書のすすめでジュリーの手紙を読んだペンドルトンは、彼女の学友リンダ(テリー・ムーア)の伯父として大学を訪れ、かって孤児院で見たときより見違えるほど美しく成長したジュリーの様子に驚く。その後ペンドルトンはジュリーをニューヨークに招き、一流のホテルに泊らせて見物させる。ジュリーはニューヨークの素晴らしさにも増して、ペンドルトンの魅力に惹きつけられる。彼の方もジュリーが好きになり求婚しようとするが、友人に年甲斐もないと意見されて思いとどまる。やがて大学を卒業することになったジュリーは、ペンドルトンのことが忘れられず、保護者である「足ながおじさん」に会って悩みを打ち明けたいと手紙を書き、ニューヨークの彼の邸で会見することになる。ジュリーはここに初めてペンドルトンとスミスが同一人であることを知り、ふたりは結ばれるのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第28回 アカデミー賞(1956年)

ノミネート

作曲賞(ミュージカル) アルフレッド・ニューマン
美術賞(カラー)  
主題歌賞
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映画レビュー

1.0パクス・アメリカーナを象徴するカネで愛情を買う大人の童話w

2023年1月23日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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徒然草枕

3.0華麗なるアステアのダンス

2022年3月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

50代半ばで20代と踊っても何ら年齢を感じさせないアステアの華麗なステップ。Gケリーにはこの上品さがないんやなぁ。自分が当時のアステアと同年齢と思うとますます感嘆の踊り。
裏窓のお節介家政婦おばさんがここでもいい味出してた。

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桑畑五十郎

4.0キレキレおじさん

2021年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

フレッド・アステア。この歳にして、このステップ。いやあ、すごい。冒頭のスティック跳ね返りを掴むなんて曲芸並み。アメリカに人間国宝があればもうそれ。
ただストーリはさっぱり。美談なのかなあ? 怪しい金持ちおじさんと保険金目当ての女子大生の取合せに見えてしまう、僕は嫌なおじさんか。

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Bluetom2020

3.0ミュージカル苦手な自分だけど...

2021年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ミュージカルは退屈に感じてしまい苦手なのですが、この話は小さい頃から知っており、映画として観るのもいいかなと思って鑑賞しました。

 やっぱり歌や踊りの場面は退屈に思ってしまったので、それ以外の部分でレビューしたいと思います。

「見知らぬおじさん」の支援で大学に通えるようになり、約束通り手紙を健気に書くシーンがとても好きです。ほのぼの夢があるといえばいいですかね。だけど社長は読みもしない!気に入ってたんじゃないの?(苦笑) 忙しいのか、他にも気になる娘がいるのか、忘れちゃってるのか...本心はわかりませんが、いずれにせよ住む世界が違う存在。誰もが羨ましいと思うはずです。
身寄りのない若者を莫大な資金で助ける。実際に存在するであろう話ですが、映画のように健全であれば意義あることだと思ったりした。

いつバレるのか、気付くのか...そう思いながらのんびり観てました。
人情味ある秘書? のおばちゃん様様!

後半、舞台で踊った後に全部3203号室の部屋に入ったら、男が沢山いる場面では「チヤホヤしてくれるけど、それでも足ながおじさんが好き」というシーンに見えて、ミュージカル苦手な私でも理解できたかなと思う。

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はむちん
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