劇場公開日 2005年8月13日

「同時期公開の映画に『さよならみどりちゃん』があるけど、竹中直人がそれを撮るとシャレにならなくなってしまう・・・かつてのアイドル木之内みどり・・・」サヨナラCOLOR kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0同時期公開の映画に『さよならみどりちゃん』があるけど、竹中直人がそれを撮るとシャレにならなくなってしまう・・・かつてのアイドル木之内みどり・・・

2022年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 何はともあれ、竹中監督のロリコン心が炸裂した作品であろう。40代以上の男性のアイドルだった原田知世をヒロインに使い、『スウィングガールズ』で惚れた水田芙美子を援交女子高生として起用した。それでも、他のロリコン監督とは一線を画し、アイドルであろうがヨゴレとして使う手腕は見事なものだ。

 時代の流れは純愛モノ、難病モノがもてはやされていることを感じとっていたのであろう。ヒロインは子宮ガン、主人公は医者である。しかしそこは竹中流。主人公は、冴えない独身医師であるものの居酒屋の女将というマッサージ専門であるかのような愛人もいるし、女子高生に援交を申し込まれたりと、ちょっと軽いノリの性格の持ち主であるが、深刻な悩みもかかえているといった設定と工夫を凝らしてある。高校時代の話をすることによって、自分のことを思い出させようと努力するが、ストーカーもどきのしつこさと濃いキャラが露呈したりして、苦労しまくっている。

 ヒロインにしても、同居人は浮気っぽいカリスマ・ファッション・デザイナーだ。見舞いにも頻繁に来るわけではなく、隙あらばヒロインと別れようと考えてもいる奴だ。文字にしてしまうとイケメン俳優を想像してしまうが、これがなんと段田安則なのだ!おまけにファッションはサイケ(死語?)。60~70年代にタイムスリップしたのかと感じてしまいました。

 主役級以外の俳優の演技指導不足だと感じるし、無駄にゲスト出演俳優が多い。忌野清志郎や中島みゆきなどはうれしくなるけど、三浦友和、大谷直子、風吹ジュン、内村光良は無駄なところじゃないでしょうか。

 しかし、伏線は上手い。便所のエピソードや八手の葉っぱ。賛否両論あるかもしれませんが、最も印象に残るシーンは海岸での放尿シーンでしょう。女子高生役の水田芙美子が各エピソードを見事に紡ぎ、ノスタルジックな内容に華を添えていたような気がする。

【2005年10月映画館にて】

kossy