劇場公開日 2004年11月20日

「素晴らしぃ実験的映像と背景美術。でも共感はできん。」雲のむこう、約束の場所 コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5素晴らしぃ実験的映像と背景美術。でも共感はできん。

2023年5月20日
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鑑賞方法:VOD

笑える

単純

寝られる

内容は、新海誠監督の共同芸術作品。登場人物は藤沢浩紀・沢渡ツキノエさゆり・白川拓也の3人がおりなす恋愛を絡めた青春物語。全体的な雰囲気は、エヴァンゲリオン・オンユアマーク・秒速3センチメートル・太陽の黙示録・ソラリス・宮沢賢治などのエッセンスを混ぜ合わせて現在の時代背景に載っけたファンタジー作品。印象的な台詞は、『僕達は、どうしても巨大な塔を目前にしたかった』だから『僕等はヴェラシーラと名付けたい飛行機で国境の向こうのあの塔まで飛ぼうとしたんだ』だから?!の部分だけが一人歩きして意味不明。凄い強引な台詞回しが驚きです。印象的な場面は、これでもかという程見せつけられる、入道雲と斜陽の朝夕日、ゴールデンタイムのオンパレード。この世界には朝夕日しか勝たんっ感じが伝わってきます。そして情動的な音楽🎻ヴァイオリンの多様。印象的な状況では、違和感ありまくりの状況です。交差点の中央で赤信号にて止まる車。蝦夷にそびえる巨大な塔の意味不明な背景。塔の高さは?塔の先はどうなってる?第二次世界大戦のもう一つの結末ダウンフォール作戦が成功した後の物語なの?高校のアルバイトで爆弾💣作り?実験もなく飛行機飛ばすの?そもそもその飛行機構造上脆くない?国境超えたら問答無用で撃ち落とさせるよな?沢渡を裸のまま連れ出すのはいやらしくない?白川拓也さんアメリカよりなのに使う銃はトカレフって蝦夷派なの?細かく飛行機や国境超える作戦ぽい物を説明してるけど聞いてると全く説明になってなくない?色々専門用語出してますが考証浅くない?訣別の朝や春と修羅や夢網など、夢と現実をロジックに組み立てようと頑張ってる事は理解出来ますが、急に恋愛にぶれてしまい観客を置き去りにして???をつけたまま。ラストまで走りきってる映画は、とても面白くもあり、恐ろしくもありました。見ている自分は何を見さされてるんだろうと感じました。2回見ましたが無理のある内容と綺麗な映像は、自分的にはキツかったです。個人的な感想は、中二病を引き摺った大人が、カタルシスの解放を夢に見て、昔を懐かしむやうな作品の独り歩き具合に驚きと感動を感じます。

コバヤシマル