劇場公開日 2004年5月29日

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「B級ぽいのに新鮮な演出で面白い」下妻物語 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0B級ぽいのに新鮮な演出で面白い

2013年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

総合:80点
ストーリー: 70
キャスト: 85
演出: 85
ビジュアル: 75
音楽: 80

 一歩間違えば素人感覚の下品なB級喜劇なのに、そこを踏みとどまって新鮮な感覚の面白くてお馬鹿で、それなのになんとなくおしゃれな喜劇になっている。それがジャスコで服を買ったり水野晴郎が弁当を買うだけで笑いを引き起こす。この演出は勇気ある挑戦だろう。ヤンキーもロリータ少女も出てこなくて内容は違うのだが、この不思議な感覚と雰囲気はどことなく「アメリ」にも共通している。
 それに一人の世界に住んでふわふわと掴みどころのない深田恭子(ちょっと滑舌は悪い)と強引な土屋アンナの、世間からつまはじきの主演の二人の演技と存在感が非常に良くて、視聴者を引き付け退屈させなくて映画を楽しくしている。空と大地を広大に撮影し突然切り替わったり歪んだりするカメラワークも面白いし、ところどころで出てくる管野よう子の音楽もいい。

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Cape God